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119.要件変更は誰のため?|薬剤師業界のウラガワ

119.要件変更は誰のため?|薬剤師業界のウラガワ

2014年11月17日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/11/17 07:00 icon_view 556view

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薬剤師の方にとって、無関係のようで将来的には影響を与えそうな制度変更が行われる。それが登録販売者試験の受験資格要件の変更だ。公の場で一度も議論されないまま、厚労省と業界団体の話し合いのみで実行されるから驚きだ。制度設置の際は喧々諤々の議論を経たものの、変えるときはあっさりとしたものである。

言わずもがな、登録販売者は薬剤師以外では唯一、正式に一般用医薬品の販売が認められている人的認定であり、創設の経緯や現場での役割を考えると、一般薬販売における薬剤師のアシスタントと捉えるのが妥当なところだ。しかし昨年、大手企業による不正受験が相次いで発覚し、登録販売者の設置を要求した規制緩和サイドから「そもそも存在しなくてもいいのではないか」などといった危機的状況に陥りかけたことも記憶に新しい。

今回の制度変更は不正受験の是正を起点としているものであり、曖昧な実務経験記録の提出を撤廃し、誰でも受験できるようにしたうえで、試験合格者が仮免許状態で経験を積んだ後、正式に登録販売者となるシステムだ。

さて問題はここから。簡単にいってしまえば受験しやすくなる仕組みになるため、既存の合格者との住み分けが重要視される。約15万人もの試験合格者が専門家として何らかのステップアップを求められているのは必然で、そんな中浮上しているのが調剤テクニシャン制度だ。登録販売者制度を事実上設計した日本チェーンドラッグストア協会はテクニシャン制度の日本における導入を声高に挙げ、行政方面への働きかけを強めているのは偶然の一致ではないだろう。つまり、一般薬のみならず調剤方面でもアシスタントを作ろうというワケだ。

医薬分業に対する風当たりは言わずもがな。薬剤師が調剤室で袋に薬を詰めるだけとの声は規制緩和サイドから再三指摘されている。今回の登録販売者制度変更はどこの道に繋がっているのか。薬剤師の方は注視する必要があるのではないだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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