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121.失笑ものの調査には反論を

121.失笑ものの調査には反論を

2014年12月01日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/12/01 07:00 icon_view 676view

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「こんな稚拙な内容を調査として公表することは恥ずかしくないのかね」。業界関係者も一刀両断するのが、日医総研が10月29日に公表したワーキングペーパー『薬局等でのセルフメディケーションの現状と課題について。自己採血検査を中心に』だ。

まるでフランス料理のようなタイトルだが、既にご覧になった方もいれば、そうでない方もいると思う。未読の方は是非一度ご自身の目で確認してもらいたい。ただ、薬剤師の方が熟読すると、最初は頭にくる内容なので(次第に笑えてくるが)、心にゆとりのあるタイミングで読むのがオススメである。

調査した日医総研研究員は、最初から結論ありきで書いたのではないかと思われる内容で、全く別の問題を当該問題のような印象を抱かせる書き様からも、狙いが透けて見えるのだ。

未読の方にはネタバレになってしまうが、具体的には検体測定室とは全く無関係の民間の血液検査を研究員自ら体験した結論として「検体測定室もガイドラインを順守しているかどうかを監視する仕組みを求めたい」となっており、結論を言いたいがための口実として、とりあえず適当な検査を受けてみたといったニュアンスが漂っている。

医師方面へのリアクションは極力控える薬剤師会もこの調査には不快感を表明し、意思表示は一応示している。

ただ、この調査内容について衝撃を受けたのは取材する側だった。ある雑誌記者は「全体的に酷い内容。これが日医総研の名前で出していいのか疑うね」との感想を述べ、またネタバレになってしまうが“かもしれない”を連発する報告書後半に関しては「誰でも書ける内容」と一刀両断。また業界紙記者も「露骨過ぎて何が言いたいのか逆にわからない」と皮肉を込める。

スイッチOTC薬・検査薬の議論をはじめ、昨今のいわゆる分業バッシングに大きく影響を及ぼしてきた日医総研のワーキングペーパー。この報告書も様々な議論の中で自己採血検査の反対材料として公に登場させるだろう。

稚拙な内容ではあるが、穿った見方には正しく意見する時代に差し掛かっているのではないか。薬剤師の方も反論材料となる現場での実績を重ね、何らかのかたちで発表していただきたいものだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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