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124.ギョウカイ、今年の漢字は

124.ギョウカイ、今年の漢字は

2014年12月29日 (月) 07時00分配信 投稿日:14/12/29 07:00 icon_view 133view

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毎年発表が行なわれる世相を反映した「今年の漢字」。2014年は「税」ということで、誰もが妥当と感じるところへ落ち着いた。過去の漢字を振り返ってみると、2013年は「輪」で、2012年は「金」などとなっており、特に2011年の「絆」は時代を象徴する言葉として印象深い。ただ、2009年の「新」や2003年の「虎」などは、数年経過すると何があったのかほとんど思い出せない漢字であると言えそうだ。

さて、薬業界バージョンを作るとすれば、今年はどんな漢字が挙げられるだろうか。参考として、医師専用サイト「メドピア」は、医学・医師界における今年の漢字をアンケートし、「偽」が最多であったと発表した。これはSTAP細胞問題や臨床研究などの論文データがその背景で、同様の理由から「嘘」も続いている。

2014年の薬業界ではどのような事象があったのか振り返ると、医師と同様にノバルティス社の「ディオバン」臨床研究データ捏造問題が非常に大きな話題で、今もその影響は続いている。そういった意味では薬業界も「偽」の印象は強い。また調剤報酬改定が行われ、お薬手帳を巡る一部薬局チェーンの騒動などから「紙」や「帳」といった漢字のランクインも考えられそうだ。

ただ、取材している立場として個人的には「低」を推薦したい。ご存知の通り、薬剤師国家試験の合格率が直近20年間で最低となる60%台に急落したことが推薦理由であり、薬科大学の急増とその影響が数値として示された結果であると、将来振り返ることがあるのではないかと考える次第だ。

さらに調剤報酬改定の低調なプラス幅や一般用医薬品のインターネット販売の実質的な全面解禁、政府主導で進められている測定事業に対する医師会の横槍など、処方せん調剤に偏重することに文句を言う割には新業務を認めないという今の状況に、ため息が出る気持ちを象徴した低調の「低」という意味も含めている。

さて、2015年は未年。辛抱の年とも言われているなか、どんな一年となるのだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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