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133.患者への説明力が求められる|薬剤師業界のウラガワ

133.患者への説明力が求められる|薬剤師業界のウラガワ

2015年03月10日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/03/10 07:00 icon_view 409view

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今年の1月上旬、一部週刊誌で取り上げられたジェネリック医薬品の記事が話題となっていたことをご存知だろうか。内容はジェネリック医薬品の生物学的同等性や、原薬の調達国における信用度などを問題視していたもので、当然のことながら、業界は猛反発。ジェネリック医薬品メーカーが参集する協議会は文書を持って出版元に反論したほか、記事に登場する医系協会についても患者の不安を煽るようなポスターを作成する団体であるなどと指摘し、記事の構成そのものに著しい偏りがあった可能性を指摘している。

記事を掲載した側も特段の対応を取ることもなかったため、時間の経過とともに話題は風化していったが、薬剤師会関係者は「本当に迷惑な記事だった」と率直な感想を漏らす一方、「薬剤師にとっては一般的であっても、これだけ簡単に一般誌に書かれてしまうと、薬剤師による現場の啓発は重要なんだと痛感する」との感想を漏らす。

ジェネリックメーカーの調査では、既に患者4人のうち3人はジェネリック医薬品の使用経験があると答えるほど、治療の選択肢としては当たり前のものとなっている。既に一定の市民権を得ているといっても差支えないだろう。

しかし、今回の突発的な記事とは言え、依然として業界内にはジェネリックへの嫌悪感が根強いのも確か。その背景について、あるメーカー筋は「確かに黎明期には本当に同じ薬として扱っていいのか懐疑的なモノもあったのは事実」と振り返り、一部にはその当時の印象が残っているのだろうと解説する。

厚労省は処方せん枚数におけるジェネリック数量シェアを6割まで引き上げたい考えを持っており、薬剤師等へのインセンティブのハードルも並行して上がっていくだろう。薬剤師は患者に何を目的としてその薬を推薦しているのか。薬歴未記載問題ではないが、誤解を招く社会的背景は確かにある。ジェネリックの市民権がある程度あるからこそ、数値や算定だけが目的にならないことを心掛けたい。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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