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139.薬剤師による調剤の範囲|薬剤師業界のウラガワ

139.薬剤師による調剤の範囲|薬剤師業界のウラガワ

2015年04月21日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/04/21 07:00 icon_view 991view

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「調剤とは一連の流れであると国会答弁されている」。

日本薬剤師会執行部と会員とのやり取りが、ある会合で行われたのだが、これからの薬剤師業務に対して示唆に富む内容だったので紹介したい。

会員は医師の「処方権」と同等に薬剤師にも「調剤権」があるが、何をもって調剤権とするのか。今後チーム医療の推進が計られるなかで、他の医療者・医療チームに入っても説明しやすい明確な定義が必要ではないかと質問したのだ。

これに対して日薬執行部が行った答弁は以下のようなものだった。「例外はあるが、調剤は薬剤師に許された権利であり、自らの行為を定義づけていくことは、逆の見方をすれば『それ以外の行為は調剤から外れる』可能性を高めるのではないか。定義が必要という考えはよく理解できるが、定めることが薬剤師にとってメリットなのかデメリットなのか。法の専門家も招いて丁寧に検討する必要がある」とコメントしたのだ。

確かに薬剤師法には調剤は薬剤師以外の者がこれを行ってはならない旨が示されている。では、どの行為が調剤なのかということになる。先ほどの薬剤師会執行部は前段のコメントに加えてこう続けた。「以前、国会答弁で『調剤とは処方監査、疑義照会、調剤、服薬指導などの一連の流れを指す』ということが述べられたことがあり、現在も薬剤師会は一連の行為を差すものだと認識している」。

この会話が交わされたあと、当の薬剤師会幹部に話を聞いたところ「大変苦しい内容だった」と打ち明ける。というのも「調剤行為について、本当に薬剤師が1から10まで実施しなければならないのか。機械化が今後も進展していくことを考えると、自動分包機などが行っている行為はどのように考えるのか。そんなことを踏まえると、一連の流れと言うしかなかった」と解説する。

薬剤師は医療の業務独占がある専門家であるにも関わらず、枚数の設定が行われている。「1日に最大枚数の処方せんを調剤するとき、1から10まで薬剤師が実施するのか。今の人手不足の問題を考えると、どうしても難しい」。

調剤助手などの言葉は最後までその口から発せられなかったが、顔にはそれが浮かんでいるようにしか見えなかった。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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