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149.無資格調剤報道後、浮き彫りとなった認識

149.無資格調剤報道後、浮き彫りとなった認識

2015年07月07日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/07/07 07:00 icon_view 830view

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薬歴未記載問題のあとは無資格調剤が話題になると、以前の当コラムで書かせていただいたが、予想よりも酷い形で的中してしまった。

調剤薬局チェーン『ファーマライズホールディングス』において、薬剤師が調剤業務にあたっていながら、事務員に調剤行為を指示していた。薬歴未記載騒動が下火になったタイミングでの報道に対して、特に薬剤師会の怒りは想像以上のものがあった。記者会見の席上、「薬剤師が不在だから事務員が勝手にやってしまったなどではなく、薬剤師が居ながら繁忙を理由にスタッフに指示するなどは薬剤師自ら職能を放棄するのと同義。忙しいなら、管理薬剤師として本部に手伝えと要求するのが医療人としての行為であり、その場しのぎで事務員に調剤を行わせるのは言語道断」と一気にまくし立て、強烈な不快感を露わにした。

客観的に見て、薬局・薬剤師に不祥事が相次いだ状況。ある調剤薬局チェーン関係者は患者・生活者からの問い合わせ・クレームが殺到すると思い、報道翌日から電話の前で構えていたという。ところが、この予測は裏切られた。「結局、患者・生活者から電話は一本もなかった。あったのは社員からの問い合わせだけ」という。翌日も、その翌日も似たような状況で、つまるところ「静かなまま」だったのだ。

最初は仕事が増えなくて良かったと関係者はホッとしたが、「むしろ、次第に怖くなった。そもそも『棚から薬を取るだけ』『どこでも同じようなことをやっているだろう』という患者・生活者の意識の表れではないか」と語り、薬局・薬剤師の業務に対して国民は想像以上に“無関心”であることが浮き彫りになったのではと振り返る。

当該企業が執行部に名を連ねる日本保険薬局協会は、処分などは行わず「指導と教育で対応する」と語り、一部で会員資格の停止なども取りざたされたものの、不問で難局を乗り切ろうとの考えを示し、日薬との毛色の違いを鮮明にする。

その判断が正しいのかどうか。今後の姿が注目されているのかどうかも含めて、せめて薬剤師の方は関心を持っていただきたい。




著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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