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153.逆風を利用するように

153.逆風を利用するように

2015年08月04日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/08/04 07:00 icon_view 261view

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ものすごいことを簡単に明記したなと思った。健康情報拠点薬局のあり方に関する検討会(以下、検討会)で厚労省が提示した「医薬分業に対する基本的な考え方」の内容は、今秋から本格化する診療(調剤)報酬の議論に先駆けて、門前薬局と薬剤師に“覚悟”を求めるような文言に終始したからだ。

現状分析では多くの患者は、門前薬局でそれぞれの疾患に関する処方せん調剤を受け取っているとの認識を寄せたうえで、今後はどこの医療機関を受診しても、身近なかかりつけ薬局に処方せんを持ち込む状況に変化させる考えを明示。こうした体制を実現するために、「在宅方面での服薬管理、24時間対応など、地域のチーム医療の一員として活躍する薬剤師への評価」をはじめ「かかりつけ医と連携した服薬管理に対する評価」、「処方薬の一元的・継続的管理に対する評価」、「薬剤師の専門性を活かした後発医薬品の使用促進に対する評価」などの4項目?については次期改定で引き上げる方針を明言した(診療報酬改定における評価は引き上げと同義で使われることが圧倒的に多い)。

その一方、いわゆる門前薬局に対しては「評価の見直し(=引き下げと同義)」と記載し、さらに報酬の抜本的な見直しのもと「累次に亘る改定で対応」と続けている。

特に注目したいのは「累次に亘る改定で対応」という部分だ。現在のいわゆる門前薬局批判は一過性かも知れないが、この流れに乗じて、2回、3回先の改定まで引き下げる可能性について言及しているのだ。この書き方は異例で、かかりつけ薬局への加点は実際の議論の中で増えないことはあり得るが、この「累次に亘る対応」という言葉は突出した印象すらある。

前回の調剤報酬改定で、調剤基本料が実質的に4区分されたが、さらに細分化させるのか、著しい減算のうえ、OTCを陳列させることで加算とするといった様々な予測がある。いずれにせよ、本格化する改定議論に向け、早くも厚労省からのボールは投げられていると認識した方がよさそうだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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