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155.いよいよ議論の俎上にあがる?|薬剤師業界のウラガワ

155.いよいよ議論の俎上にあがる?|薬剤師業界のウラガワ

2015年08月18日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/08/18 07:00 icon_view 325view

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「議論のスタート地点にない」。

薬剤師会の会長は業界紙などが集まる場で、いわゆる調剤助手について、議論の緒にもない現状認識を強調している。結構な頻度で多種多様な記者から「テクニシャン制度についてどう考えているのか」といった趣旨の質問が出されるが、前述のようなコメントに終始している。

その一方、現場には着実に“助手”が浸透しているという声が聞こえてくる。事務員のピッキング?それは基本的にグレーであるし、薬剤師の監視のもとでの行為も同じだ。

では、現場に浸透している助手とはなにか。ズバリ、その助手の名前は機械である。

実は薬剤師会の中でも、この機械化ということに関しては「話は別」という姿勢にある。先日行われた定時総会においても、会員と執行部でこのようなやり取りが交わされた。

会員「調剤助手は議論していないというが、薬剤師業務の機械化については、どのような認識にあるのか」。

執行部「機械化については会内で考えなくてはいけないテーマだ。しかし、機械がOKだから無資格も問題はないと言うのはおかしい」。

質問者がこの回答に納得できたかどうかは不明ながら、業界関係者の中には「機械がOKで人がダメという根拠が必要なのではないか」という指摘がある。自動車のいわゆる自動運転が実験されつつある現状からすると、人の手でなければならないという主張は、数年で技術が飛び越えていくのが目に見えている。

しかしながら、薬剤師会もスタンスを崩すわけにはいかない背景もある。同会が以前示した試算によると10年後に薬剤師は供給過剰、つまり薬剤師が余るとの予測を立てており、薬学教育6年制は100年の悲願として成就させたものの、肝心の職場はありませんという状態は絶対に避けたい。そのため調剤助手の議論のテーブルに着こうとしないという見方もある。

薬剤師でなければできないことと、そうではない行為とは何か。現場の方ほど、その境界線の怖さが判るのではないだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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