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159.誇大表現は何のため?

159.誇大表現は何のため?

2015年09月15日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/09/15 07:00 icon_view 185view

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またか。その発言を聞いた業界団体関係者は、ため息とともにうんざりした表情を浮かべた。

厚生労働省が現在進めている「健康情報拠点薬局のあり方に関する検討会」において、医師会委員が以下のように発言した。

「せっかく医師が安いジェネリック医薬品を処方しても、薬局でわざわざ高いジェネリック医薬品に変更されてしまう。患者の負担を増やしているような薬局は信用できない」。

如何だろうか。検討会で筆者の隣にいた前出の関係者は怒りまくっていた。このコメントを発したのは羽鳥裕・日本医師会常任理事。自身は神奈川県川崎市でクリニックを開設している。検討会での発言は羽鳥氏自身の経験を基にしたものなのか、(医師会内の)一般論として述べたものか定かではないが、発言の取消しも修正も行われなかったので、議事録にはこのまま掲載されることになる(いずれ厚労省HPにアップされると思うが、特定のメーカー名をあげていたので、一部修正される可能性も)。

発言後、すぐに「中医協で議論する内容であるし、価格は国が決めていることであるが」などと言葉を続けたものの、検討会では薬局は患者のことを考えずに利益優先であることが一方的に主張された格好だ。

この発言に噛みつかなかった薬剤師会や保険薬局協会の構成員も如何なものかと思うものの、俯瞰すると最近の医師会から発せられる薬局・薬剤師への発言は「ちょっと度が過ぎている」(同関係者)というのも頷ける。

一昨年の日薬学術大会での“母屋でお粥をすすっているのに離れではすき焼き三昧”を皮切りに、薬剤師会会長も出席した日医の定例記者会見の席上、処方せんを院内に戻すことも選択肢のひとつと述べたことや、フィジカルアセスメントに取り組む組織で、まるで北朝鮮と揶揄する(コラム157参照)など、枚挙にいとまがない。

しかしながら、分業率は全国平均7割を超え、多くの医師は薬剤師抜きには医療が成り立たないことを承服している。単なるガス抜きとしての発言なのか、何かの意図か。いずれにせよ医療というピラミッドの頂点に立つ存在と自負するのであれば、「発言にもしかるべき品格を備えて欲しい」(前出の関係者)というのは、もっともな意見だ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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