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161.静かに出された事務連絡の意味

161.静かに出された事務連絡の意味

2015年09月29日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/09/29 07:00 icon_view 410view

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厚労省が検体測定室を設定している薬局に事務連絡した「検体測定室における採血行為のうち、医行為に該当する部分の線引き」が、意外な?可能性を秘めていると業界関係者は指摘する。

既にご存知の方もいると思うが、先日厚労省が提示した「検体測定室における一連の採血行為での医行為に該当する部分について」と題する事務連絡は以下のような内容だった。

「検体測定室における採血行為は概ね次の手順により実施されます。一連の採血行為のうち、医行為に該当する部分は以下のとおりです」と記されており、具体的な採血行為のうち、医行為とそうでない行為が明記されている。

一連の採血のうち、医行為は「指先の穿刺」「血液の絞り出し」の2項目のみで、それ以外の行為は原則的に医行為とはならない。関係法令に抵触するおそれがあるのは、手指に傷病等を有している場合等で、それ以外の状況下の行為は“シロ”となる。

特に関係者が注目するのは「血液の採取」で、これまで厚労省や日本薬剤師会がまとめた資料の中で同行為はクロと判定されていたからだ。血液の採取が明確に医行為ではないという判断からすれば、今後検体測定室で実施できる検査範囲が広がる可能性は高いのではないかと前出の関係者は展望する。

検体測定室は現在、全国で約1000件となっており、「直近は大きな推移もなく横ばい状態」(厚労省医政局)であるという。検体測定室の協議会が行った調査によると、検体測定室に対する国民の認知度は僅か数%に留まっており、5軒に1軒の割合で設置されているという状況よりも、国民の認識は低空飛行と言わざるを得ない。設置に向けては医師会などとの連絡体制も必要で、根回しや水面下でのお願いが必要な地域も少なくない。しかし、これまでできなかったことが明朗に「できる」となった以上、国も今後の一手を踏まえてのことだと考えるべきだろう。

奇しくも健康づくり支援薬局や調剤報酬改定議論に向かう最中での国から示されたシロ判定は、来るべき“何か”を見据えてのことではないだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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