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162.攻撃の向こうには点数が見える?!

162.攻撃の向こうには点数が見える?!

2015年10月06日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/10/06 07:00 icon_view 361view

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「今回の診療報酬改定、水面下で示唆されている国(財務省)からの予算はよっぽど少ないのだろうね」。

業界関係者は医師会による薬局・薬剤師バッシングの背景をこのように読み解く。既に複数の当コラムでも取り上げさせてもらっているが、最近の医師会による薬局・薬剤師方面に対する“攻撃”の頻度は高い。

特に顕著なのが、健康づくり支援薬局に関連する議論で、「OTCを扱うような薬局には処方せんを出したくない」と言ったり、「薬物管理は医師の仕事」と述べたり、また先日のネットメディアには「調剤は医業」とまで発言した。ついに堪忍袋の緒が切れたように、薬剤師会会長は「調剤は明確に薬剤師の役割」と反論する事態を迎えた。

実はこれまでのバッシングの展開を見ると、検体測定室が導入されたときと同じような流れを辿っているように見える。政府・国から示された検体測定室については、医師会が検討会などで猛反発。地域医師会などとの連携がシバリとして設けられた結果、期待とは裏腹に国民認知度は僅か2%に留まり、目的だった健診弱者へのアプローチとしては躓きを迎えている。

今回の健康づくり支援薬局も恐らく同じような展開を迎えることが想像に容易い。かかりつけ薬剤師・薬局を謳ったところで、国民の多くがほとんど知らない制度として稼働する状況になるのではないだろうか。

前述の関係者は、こうした背景にあるのは診療報酬改定と読む。事実、前回改定の際、日医は薬局・薬剤師から点数を奪い取ることに成功している。それが地域包括診療加算で、院内処方を基本として院外を例外事項に落とし込むことに成功した。分業率が8割に迫っている状況の中で、この設定は異例ともいえる。

その経験から、薬局・薬剤師を攻めれば点が取れることを医師会は理解している。一連の攻撃は、新たに点数設計の基になりそうな動きは早めに摘んでおこうというワケだ。

無論、薬剤師会と保険薬局協会という「調剤側」が、一枚岩でないことを見透かしてのこと。「予算が厳しいことを示唆されているのであれば、手を緩めることはないだろうね。健康づくり支援薬局の議論が終わっても、調剤から点を奪うことを踏まえた“口撃”はまだまだ続く」(同関係者)と見据える。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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