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163.言われた通りに作れば“離れ”になる不思議

163.言われた通りに作れば“離れ”になる不思議

2015年10月13日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/10/13 07:00 icon_view 461view

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既に読者の方はウンザリしているかもしれないが、まだまだ医師会による薬剤師・薬局バッシングが止みそうもないので、当コラムでも、もう少し引っ張りたい。最近の健康情報拠点薬局の検討会や中医協をはじめ、近年医師会等から述べられた発言等で、実際に薬局を作ってみたらどうなるかを想定してみたところ、意外な状態になった。

①「要指導医薬品や一般用医薬品を取り扱うような薬局には処方箋を出したくない」
 →要指導・一般用医薬品等を扱わない薬局。

②「薬局に栄養士がいるとは思えないので、健康食品などの相談に対応できるとは思えない」
 →処方箋薬・衛生用品・介護用品の供給に限定。

③「医師のように薬局の薬剤師も個人を公表して24時間対応できるようにする」
 →携帯電話番号を薬局に公表、明細書に記載し、患者にも伝達。

④「安いジェネリックを処方しても高いジェネリックを調剤される」
 →指示どおりのジェネリックの使用(ジェネリック銘柄指定の処方箋)。

⑤「ファーストアクセスは医師であるべき」
 →薬局での相談は全て受診勧奨として対応。

⑥「調剤医療費は高すぎるので、報酬体系全体を見直すべき」
 →薬剤師確保が困難となり、大手チェーン化が加速。

⑦「そもそも調剤は医行為ではないか」
 →院内調剤(事務員による調剤)への回帰。

といった具合になる。つまるところ、医師会の言う通りの薬局を作ると、概ね門前薬局に集約されるといっても大げさではないではないか。要するにこれまで多くの薬局経営者は、医師の要望に対応した薬局を作ってきたという訳だ。

先日まで開催されていた「健康情報拠点のあり方に関する検討会」は、最終的な報告書として医師会に大きく譲歩した内容を採用したあたり、改めて医療ピラミッドの頂上には誰が居るかを鼓舞したようなものだ。当面、単なる嫌がらせとしか思えないバッシングが止むことはないのだろう。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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