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165.「たたんでくれて、ありがとう」のアイディア|薬剤師業界のウラガワ

165.「たたんでくれて、ありがとう」のアイディア|薬剤師業界のウラガワ

2015年10月27日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/10/27 07:00 icon_view 331view

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少し前に、日本調剤が行った調査で、子どもの服薬に苦労を感じる親は少なくないことが示されていることを紹介した。この調査について、先日、中小規模の薬局経営者と話をする機会があり、なかなか面白いことを話していたので紹介したい。

話した方の薬局では、子ども連れや妊婦の患者・利用者には積極的な声掛けを実施しており、お薬手帳や普段のコミュニケーションから、初産の家庭には対しては、「多少しつこいと感じられるかも知れないほど、色々話かけている」という。なぜそのようなことをしているか尋ねると、「おせっかいかも知れないし、本当に迷惑と感じるなら薬局に来なくなると思うけど、ほとんどの方は、生まれたばかりの子どもに対する不安を抱えており、家族に聞いてもわからないような暮らしの中の疑問を解消することの力になれれば」と語り、自身の経験も踏まえて哺乳瓶の煮沸と消毒液の違いから、軟膏剤の塗るタイミングまで細かな疑問まで答えているという。結果的に「長話になることも少なくない」。

当然のことながら、子どもが成長してもかかりつけ薬剤師・薬局として機能してくることになり、苦手なパターンが多い粉薬には服薬支援ゼリーの活用を提案するなど、継続的なサポートを展開している。

そんな中、薬局経営者はひとつの試みを発見したと話す。それが野菜ジュースにあるという。「先日、休憩時間に飲み切りサイズの野菜ジュースを飲み干したときに発見したのです。『たたんでくれてありがとう』の文字で、これを薬にも活かせないかなと思いました」。

具体的にはこのような感じだ。小児用薬などに「『うまく飲めたね』と書いてあったら子どもは喜ぶだろうし、親御さんも薬を飲むことで褒める機会が作れます。粉薬などは飲みにくいですし、工夫も必要です。薬を飲みやすくすることに加えて、飲むことを褒める何かがあればいいのでは」と説明する。

もちろん、雑談レベルの話の小さなことであるが、薬をきちんと飲むことへのアプローチは薬剤師が最も近い存在でありたい。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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