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168.医薬品リテラシーが一番の良薬?|薬剤師業界のウラガワ

168.医薬品リテラシーが一番の良薬?|薬剤師業界のウラガワ

2015年11月17日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/11/17 07:00 icon_view 172view

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「日本に薬が誕生して何百年もの歴史があるのにも関わらず、近年は医薬品リテラシーが著しく低下しているのではないか」。大手製薬メーカーの広報担当者は、くすり教育への期待感をこのように表現する。医療費の増大に歯止めをかける「秘策かもしれない」と語る姿は真剣そのものだ。

その担当者は近年の生活者における薬の使い方について、根本的な疑問を感じることが少なくないと話す。「用法・用量についての質問がかなりの頻度でありますね。これは何回使用するのですか、いつ飲むのですか、という具合で、確認する意味もあるのかもしれませんが非常に多いです」。

違和感に気付いたのは最近で、「薬にまつわる言葉が浸透していないと感じました。これまでの生活者は知っていたような医薬品リテラシーがないという感じですかね」と続ける。

この疑問に対しては、薬局企業経営者に聞いた話が答えとなりそうだ。「町から薬局が減ってドラッグストアが増えたなどの店舗変遷も少しは影響するが、何よりも大きいのは小児の医療費が無料であること。何でもかんでも『タダだから』で病院に行く親が多過ぎる。家で様子を見ることすらしない。しかし門前薬局の薬剤師は処方せんが欲しいから、病院の前に一度薬局へというアドバイスもしない。タダでもらったモノ(薬とその服薬情報)をどこまで大切に扱うか。推して知るべしでは」と話し、そんな環境下で育った親子は『くすり』について一体どこで学べるのだろうかと言葉を続ける。

つまり、医療ついて受け身である環境が幼少期から広がりつつあり、国が医療費含む社会保障費で火の車になっている実態とは裏腹に、国民の認識には著しいギャップが広がっているという訳だ。

冒頭のメーカー担当者は「医薬品の適正使用をきちんと教育する。いつ飲むのか、何で飲むのかなど、くすり教育で示されている『くすりの知識の10カ条』は、薬剤師の方からも広めて欲しい」と訴え、今一度、薬にまつわる言葉を浸透させるべきと強調する。

医薬品リテラシーを高めるという、薬剤師ならではの取組みに期待が寄せられる。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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