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170.高齢化で花粉予測が滞る?

170.高齢化で花粉予測が滞る?

2015年12月01日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/12/01 07:00 icon_view 113view

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花粉・アレルギー治療の第一人者である医師は、高齢化の進展により花粉予測が困難になる可能性を指摘する。4人に1人が罹患者となっており、文字通り“国民病”であるスギ・ヒノキ花粉等によるアレルギー性疾患は、毎年春から夏にかけて多くの生活者を悩ませており、薬剤師の方も他人事ではないだろう。

くしゃみ・鼻水などを抑えるために、抗アレルギー薬を服用しながら業務に勤しんでいる薬剤師の方であっても、インペアード・パフォーマンスは避けられるものではなく、最大限のリスク回避を考えた服用を行っていてもパフォーマンス低下を0に抑えるのはなかなか難しいのではないか。

となると、花粉を体内に取り込まないことといった事前の準備が重要なのであるが、ここで高齢化が問題となるというのだ。

実は晩秋のスギ・ヒノキの状態で翌春の状況はおおよそ推測することができ、環境省や各メーカーも今秋から翌春の飛散に向けた準備に取り掛かる。ただ、この予測作業は極めてアナログな手法ということを筆者も知っており、知り合いの登山関係者に聞いたところ、「観測地点となっている山間を歩き、一定範囲のスギ・ヒノキの雄花の着花状況や落ち葉などを目視する」のが、秋の来春予測のベースなのだ。

前述の第一人者はこのアナログな手法に危機感を抱く。「山だけでなく、樹木についても相当な知識と経験が必要。定点観測ではない、勘のような部分も必要であるし、現役の方が元気なうちに次世代を育てることが必要」と言葉を続け、治療や予防の基礎となる実地調査が滞ることへ危機感を募らせる。

高齢化が社会の様々なところに落とし穴を生み出すことが社会問題化しているが、花粉予測においてもそれは例外ではなさそうだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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