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171.矛盾しているビジョンとの見方も

171.矛盾しているビジョンとの見方も

2015年12月08日 (火) 07時00分配信 投稿日:15/12/08 07:00 icon_view 259view

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ある大手薬局関係者は、先ほど厚労省が示した「患者のための薬局ビジョン」には意図的?な矛盾があるとつぶやく。20年後を目標とした姿には疑問点が浮かび上がるという。

既にご存知の方―も多い「患者のための薬局ビジョン」。10年後の2025年、そこからさらに10年後の2035年まで視野に入れた業界の羅針盤とも言えるものだ。薬局政策に精通する関係者は、「恐らく戦後初の具体的方針が示されたもので画期的」と高く評価する。無資格調剤や薬歴未記載問題に端を発した薬局・薬剤師に対する社会からの厳しい問いかけに対して、所管の厚労省が回答した格好だ。ただ“国民・患者のための”というタイトルを用いているが、その中身は薬局・薬剤師のためのビジョンに他ならない。

内容には20年後を目途に現状の門前薬局は増改築をきっかけに地域へと移転することを求めるなど、門前薬局の解消に20年で区切りを迎えさせようとする強い意志が感じられる。後発医薬品の使用促進のように、点数による誘導か、減算措置など強硬な手段に出ることもあり得るが、それは20年後の楽しみにしておこう。

さて、ビジョンでは門前状態の解消に意欲を示しているが、同時にICTの相当な活用が示唆されている。冒頭の関係者はこのICTの記載に違和感があると指摘するのだ。「そもそもICTは距離や時間を飛び越えるための技術。つまり、門前状態という病院との距離の問題は、ICTの進展でかなり解消されるはず。病院で電子処方せんが発行されれば、どこで受け取っても問題はない。紙という目に見えるかたちだから距離が問題になる。それをあえてビジョンに盛り込んだということは、医療用医薬品のICT活用が含まれているのかもしれない」と語り、門前状態の解消とICTの進展はイコールではないと言葉を続ける。

業界の著名人もこのビジョンについては様々な解釈があると見ている。読者、特に学生の方は熟読して将来設計に役立てて欲しい。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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