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176.10人に1人以上が何もしないという現実

176.10人に1人以上が何もしないという現実

2016年01月19日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/01/19 07:00 icon_view 552view

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「一体どうしたことなのか。教育機関は精査する必要があると思う」。ある薬学教育関係者は、この数値の分析が必要との認識を寄せる。それが、薬学教育協議会が公表した昨年6年制大学を卒業した者の15.6%が未定・非就職となっていることについてだ。

調査は平成27年10月に取りまとめられたもので、8769人の卒業後の動向を集計した。平成27年3月の薬剤師国家試験合格者は9044人であったことを考慮すると、その大半が回答したことになる。

最も多い就職先は「薬局」で2846人32.5%が勤務している。「店舗販売業(ドラッグストア等)」は405人4.6%「病院・診療所」では私立大学付属病院・一般病院・一般診療所が1558人17.8%などとなっており、合計すると半数以上の卒業生がこれら業態に勤務している計算になる。

このほかに目立った同行では「医薬品関連企業」410人4.7%となっている程度で、あとは国立大学法人付属病院等や公立大学付属病院等など合計約10%となっている。

このような状況下のなか、「未定」1125人12.8%という数値は異様な雰囲気を醸し出しているのは言うまでもない。「就職せず」242人2.8%と合算すれば1367人15.6%が薬剤師免許を取得したにも関わらず、卒業しても何もしていない状態という状況になる。つまり、クラスに数人は宙に浮いているのだ。

調査はあくまでも昨秋の段階のものであり、その後就職や進学が決まった人も少なくないと思われるが、薬局やドラッグストア、中小規模病院における薬剤師不足は相当な状況を迎えている現状。このことから判断すれば、「不思議としか言いようがない」(冒頭の教育関係者)のが率直な意見だろう。

ある薬局開設者は、自身が担当した薬学生の様子から「免許を取ることが目的になってしまい、現場のイメージが湧かないのでは」と解説する。2月控える薬剤師国家試験を前に、今一度その目的に向き合っていただきたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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