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179.本当に若者支援の制度なのか

179.本当に若者支援の制度なのか

2016年02月09日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/02/09 07:00 icon_view 297view

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昨年は薬剤師にとっては苦難の一年だったのではないだろうか。医師会からのバッシングに加えて無資格調剤や薬歴未記載問題など、身内からの不祥事に悩まされ、さらに規制改革会議からは分業のメリットを提示せよという無理難題を突き付けられ、テレビマスコミによる首を傾げたくなるよう番組内容が放送され、追い打ちをかけるように厚労大臣から注文を受けるなど、振り返るだけでウンザリするような一年と言えよう。

もみくちゃにされながら生まれたのが「患者のための薬局ビジョン」であるが、ある職能団体の幹部は「もし、本当にイメージ図のように再編できれば、若い薬剤師のためになる」と豪語する。それは一体どのようなことか。

薬局ビジョンを端的に説明すると、現在約5万7000軒ある薬局を10年後にかかりつけ薬局に移行(残すとはいっていない)させ、2035年には立地も含めて地域のかかりつけ薬局に再編するものだ。

本を正せば厚労大臣の「病院の前の景色を変える」との発言がベースにあり、そもそも許認可上問題の無い施設に対してなぜ現職の大臣がクレームを付けるのか不思議でならないが、結果として分業バッシングの流れに乗り、20年先の絵姿まで示される事態になった。

さて、本題に入ろう。この門前から地域という“国策”が若者に有利になると述べる前述の職能団体幹部はこのように解説する。「はっきり言って今の門前型分業はイス取りゲーム。院内処方の音楽が止まったら急いで病院回りの土地を買い漁る。要するに資本力だけの世界。それが国策として地域に移行せざるを得ない状況がくれば、薬剤師個人の人間力が非常に重要になる。単純なスキルという意味だけでなく、如何に地域に根差す姿勢があるかどうかが問われる」というのだ。

本稿がオープンになる頃には、調剤報酬の個別項目が決定しているだろう。そこには薬剤師個人を評価する考えが盛り込まれており、薬剤師個人の時代が遠くないことを窺わせる。しかし、前述の幹部が言うような地域の薬局の時代が来るかどうか。笛吹けども踊らず、そのような事態は避けていただきたいと感じるが……。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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