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181.当たり前のことができないもどかしさ

181.当たり前のことができないもどかしさ

2016年02月23日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/02/23 07:00 icon_view 438view

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「当然と言えば当然。利用者の目的はソレだからね」。慶応義塾大学薬学部の調査を耳にして、ある検体測定室を運営する薬局代表はこんな言葉を発する。薬剤師という国試を通過した職能のあり方の考え方として、やはり検体測定室は大きなカギを握るのも知れない。

慶応大の調査は検体測定室の届出を提出した薬局に対して行われたもので、運営状況や実施のメリットなどについて質問している。回答が寄せられたのは397件で、全体の約42%であることを考えれば、検体測定室を運営している薬局の実態が示されていると言っても差支えないだろう。

設置から約1年でどれほどの利用者が存在したかでは、1~20件に集中しているものの、中には100件を超す薬局も存在した。設置した薬局の多くはコミュニケーションのきっけになったことや、かかりつけ化に向けたツールとして一定以上の手応えが得られた傾向が示された。

ただ、薬局のホンネも浮き彫りとなっている。運営ガイドラインと実態とのギャップについては「利用者からアドバイスを求められた際、一般論でしか答えられない」、「生活指導をしてはいけない」などが数多く寄せられ、利用者の潜在的な期待感と運営ガイドラインに拘束される薬局側に隔たりがある結果が明らかになった。調査を取りまとめた慶應大の担当教授は「医療提供施設の薬局で、しかも医療人である薬剤師が行う取組みであることを勘案する必要がある」と強調。つまり、利用者の期待に応えられるガイドラインを見直しに向けた動きが求められると取りまとめている。

前述の検体測定室の関係者は「地域でうまく連動したかたちが担保できれば医師・歯科医師からクレームが来ることは考えられない。それこそ、地域マターでどんどん進められるガイドラインにするべき」と分析する。

かかりつけ薬局に向けた有効なツールである検体測定室。スイッチOTCのように制度が骨抜きにならないことを祈るばかりだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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