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185.その指導薬剤師の方は大丈夫ですか

185.その指導薬剤師の方は大丈夫ですか

2016年03月29日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/03/29 07:00 icon_view 1055view

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「こんなお粗末な話はない。早急にどうにかして欲しい」。ある薬剤師会の会合で、現場から悲鳴があがった。

ご存知のように薬学教育6年制の実施に伴い、教育下の薬学生に対して医療現場における実務実習の指導に当たることのできる薬剤師を日本薬剤師研修センターが認定している。既に多くの薬学教育6年履修薬剤師が誕生しており、指導薬剤師にお世話になった方も多いことだろう。現場を取材していると、人生に影響を与えるような素晴らしい出会いもあるとのことで、ひと昔前の徒弟制度のような印象を抱く人もいるが、概ね狙い通りの制度に落ち着きつつあるようだ。

ところが、冒頭のコメントにあるように現場に少し怪しい雰囲気が漂い始めている。認定実務実習指導薬剤師は教育の一環として行われるため、指導薬剤師は一定の知識と経験の担保が求められる。更新は6年に一度であり、このうち3年以上継続的に病院・薬局への勤務などの諸条件をクリアする必要がある。

問題はこれら条件と更新時期については、ほとんどが指導薬剤師の自己管理になっているところだ。指導薬剤師を管轄する日本薬剤師研修センターのホームページ上でも「更新対象者へのお知らせについては、当センターからは行いません」と丁寧に赤字で表示されており、指導薬剤師は業務の合間に自分で確認することになっている。

冒頭の薬剤師は語る。「更新は本人任せとなっており、更新のタイミングはホームページで確認できるが、更新したかどうかはホームページが更新されるまではわからない。実務実習を受け入れた後、実は更新していなかったという問題が発生したらどこの責任になるのか」と危機感を強める。

3月31日に更新のタイミングを迎える指導薬剤師はかなりの数にのぼると推測されている。蓋を開けてみたら無資格指導薬剤師でした、なんて話になったら軌道に乗りつつある6年制にケチをつけるような話だ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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