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186.子どもの与える影響は

186.子どもの与える影響は

2016年04月05日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/04/05 07:00 icon_view 396view

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ひょっとしたらこの一冊が薬剤師の将来を大きく変えることになるかも知れない。

学研プラスが日本薬剤師会に協力を求めて制作した「まんがでよくわかるシリーズ」で、『薬剤師のひみつ』が刊行された。驚いたことに学研プラスから出版依頼があったとのことで、「PTAや保護者から人気のあった職業のうち、いくつかピックアップした中から薬剤師が選ばれた」(薬剤師会関係者)というものだ。生命保険会社が行っているなりたい職業ランキングにおいても、女の子の部門で薬剤師はランクインを果たしており、「お薬をわたしてくれる優しいお姉(兄)さん」は、一般国民目線では好感度の高い職業であることが窺える。

とりわけすごいと薬剤師会関係者が舌を巻くのが、全国の2万2000軒の小学校と3200軒の公立図書館に配布されることだ。つまり、全国津々浦々の小学生をはじめとする若年層へ薬剤師の職能をアピールできるという訳だ。

これまでテレビやラジオ、新聞などで薬剤師の職能をアピールしたところで、何か不祥事があれば“棚から物を取るだけ”などの厳しい意見に晒され、大手メディアでアピールすることの意味について疑問符が付いていたのも事実。その点、小学生向けの書籍が与える好影響は、天井知らずと言っても過言ではない。読者の方も教室の片隅にあった書籍を読みふけった記憶もあるのではないだろうか。書籍の感想を学校薬剤師と話したり、薬局の薬剤師に質問したりすることもあり得るだろう。

そして最も大きいポイントは「医療職で初」というところ。職業紹介漫画では理容師、ファイナンシャルプランナーなどに続く4冊目。なぜ医師のひみつや看護師のひみつがないのが不思議でならないが、とにかく医療職では最初であることに変わりはない。

近年、小中学生を対象にしたくすり教室も展開されており、子どもが薬剤師と触れ合う機会は増えている。偏見にまみれた大人を説得するより、子どもの純粋の心にアピールする。そして家庭で子どもが薬剤師の話をする。絵に書いたような理想像かも知れないが、これまではこのような絵も描けなかった。本を機会に是非とも子どもを味方につけたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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