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188.スペースがないという切実な声|薬剤師業界のウラガワ

188.スペースがないという切実な声|薬剤師業界のウラガワ

2016年04月19日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/04/19 07:00 icon_view 321view

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電光掲示板は掲示にならないと行政から言われている――。処方箋の電子化がいよいよ試験的な稼働を迎えるなか、極めてアナログな“お役所仕事”が薬局を悩ませていると聞いた。

結論から先に書いてしまえば、さまざまな法令・省令などで取り決められている薬局における掲示物は、紙でなければ認められないという話だ。しかも紙が重なっていてはダメということで、何とか文字のかぶりが起こらないように苦心しながら貼っている薬剤師の方の姿を想像すると、どうにかならないかと思う。

薬局が掲示しなければならない紙類は近年増加の一途を辿っている。昔は「○○あります」といったチラシが中心だったが、最近はそういったものを貼れる“余裕”はない。さっと例示すると薬局の管理及び運営に関する事項や要指導・一般用医薬品の制度に関する事項、調剤報酬の点数や明細書の発行の件、患者・利用者の個人情報の保護に関する内容などなど、読める文字サイズであることを踏まえると、かなりのスペースが必要になる。実習生受入れ施設であればその旨の掲示物も必要であろうし、薬剤師会のDEM事業に参加していれば、さらに紙の枚数は増加する。

ハッキリ言ってしまえば、無機質に貼られている紙をどれだけ利用者が読んでいるのか未知数。先日の薬剤師会の会合で、「この紙の掲示物を電子掲示板で代用することは可能か」との質問が寄せられ、薬剤師会が国に問い合わせたところ、答えはNO。内容が一定時間で変わってしまっては、利用者は読むことができないという理由だったのだ。

この件に関しては、薬剤師会はもっと行政当局にクレームを入れるべきだろう。ダメでしたではなく、お薬手帳の電子化が進み、更にかかりつけ薬剤師・薬局を推進していくなかで、例えば電子版お薬手帳にかかりつけ薬局の情報をコピーすることで、掲示と認めるといったことを厚労省に提案することもいいのではないだろうか。厚労省の腰が重いのであれば、規制改革ホットラインを活用すれば良い。カウンターの前に読むことが困難なほど小さい文字の紙を貼ることにどれほどの意味があるのか。

『患者のため』を掲げるのであれば、こうした非現実的な部分も見直しいただきたいものだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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