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192.改めて注目されるMP|薬剤師業界のウラガワ

192.改めて注目されるMP|薬剤師業界のウラガワ

2016年05月24日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/05/24 07:00 icon_view 222view

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東日本大震災を契機に宮城県薬剤師会が開発・導入したモバイルファーマシー。キャンピングカーを改造して調剤室と簡易休憩室を備えた移動型薬局で、静岡県で開催された日本薬剤師会学術大会の際に披露され、実際に見たことのある方もいるかも知れない。

4月14、16日に発生し、熊本県と大分県にまたがる広範囲にわたり甚大な被害をもたらしている熊本地震。発災から時間が経過して、余震の回数はある程度減少してきており、発災直後の状況からすれば通常の生活に向けた活動が軌道に乗りつつある。薬剤師会によるボランティア活動も5月10日をもって区切りを迎え、今後は地元薬剤師会・薬局各社による継続的な医療活動へと引き継がれることになる。

こうした中、今回の支援活動で存在感を発揮したのがMPだ。2度にわたる地震により、公共施設にも被害が生じたことに加え、家屋の倒壊や地震への恐怖心から屋外などで自主的に避難生活を送る住民が少なくなかった。つまり、体育館や公民館・集会所などに医療提供に関するスペースが十分に確保できない事態となった。

実は熊本地震が発生する数年前に隣県の大分をはじめ、広島や和歌山でMPを導入していたため、地震発生の早い段階からその稼働が視野に入っていた。実際の被災地では各避難所で活動をはじめ、行政や現地医療団の求めに応じて飛び回り、文字通り“移動薬局”としての役割を遺憾なく発揮した格好だ。

MP1台の価格は「高級外車数台分」(薬剤師会関係者)とのこと。その値段と価値について意見が様々あるのは致し方ないところだろう。事実、薬剤師会の一部はMPに否定的な捉え方をしている話も耳にする。

東日本大震災の際に生まれ、熊本地震で実績を積んだMP。東南海地震や首都直下型地震などの危険性が指摘されて久しいなか、事実として活躍する姿は被災地住民、避難者にとってどのような存在であるか。備えあれば憂いなしではないだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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