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193.かかりつけ時代とマスク|薬剤師業界のウラガワ

193.かかりつけ時代とマスク|薬剤師業界のウラガワ

2016年05月31日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/05/31 07:00 icon_view 407view

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白いマスクを着けている薬剤師とそうでない薬剤師とでは、相談意欲に差が生じる?!日本薬学会第136年会で発表された慶應義塾大学薬学部のポスター発表が面白かった。感染予防等のために薬剤師のみならず、医療関係者は白いマスクを着用していることが多い。慶應義塾大学薬学部の調査は、この“ギョウカイの慣例”に待ったをかけたものだ。

これは18歳以上男女100人(男女各50人)を対象に調査したもので、マスクそのものの有無ではなく、口元を覆う一般的なマスクとフィルムなどを用いた透明タイプのマスク、つまり顔が認識できるマスクとの比較を行った。それぞれのマスクを着用して業務を行う薬剤師の映像を見たあとに、その印象について質問した。

結果をみると、通常のマスクよりも透明マスクを着用した薬剤師の方が相談に関わる信頼感尺度が優位に高いことがわかった。考察では「マスク着用で表情の一部が隠れた場合、薬剤師に対する評価を行うことが難しくなり、相談意志が低下すると考えられる」とし、通常のマスクを着用する際は「マスクに隠れない部分で良い印象を作ることが大切」と指摘している。

白衣恐怖症という言葉が医療関係者に指摘されて以来、意図的に白衣ではない着衣を用いる病院も増加しているのは周知の通りだ。カウンターの向こう側にいる薬剤師が白衣を着た上でマスクを付けていたら、白衣恐怖症の人はその姿だけで気を病むだろう。せっかく病院でのプレッシャーから解放された矢先に「いらっしゃいませ」と目だけを見せて迫ってくる様は、正直いってしんどい気持ちになるだろう。

かかりつけ薬剤師の時代に差し掛かり、ギョーカイの常識「マスク」の取り扱いについても見直しが必要なタイミングが迫っているかも知れない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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