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197.形骸化の先に控える更なる緩和議論

197.形骸化の先に控える更なる緩和議論

2016年06月28日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/06/28 07:00 icon_view 212view

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一般用医薬品のインターネット販売が事実上、形骸化している可能性が指摘されている。北海道大学と慶應義塾大学らの調査が日本薬学会の中で発表されたもので、回答形式の設定によっては数量の入力のみで購入できるサイトが散見されているという。

2015年5月末時点で厚労省のホームページに掲載されていた1374サイトから、第1類薬の販売を実施している71サイトを抽出し、取り扱う第1類の成分・製品、使用者の状態の確認状況を調べたもの。取扱っている第1類は平均8.6成分、14.4製品。成分ではミノキシジル、ロキソプロフェン、メチルテストステロンで、製品別ではメチルテストステロン、ミノキシジル、ファモチジンが上位にランクインしており、生活改善薬に人気が集中している傾向が見られた。

購入希望者の状態などを確認するための操作には、説明について「はい」「いいえ」を一定操作で選択・回答するプルダウン形式、クリックで選ぶラジオボタン形式と、予め示された文言に印をつけるチェックボックス形式などがある。今回の調査では、プルダウン形式を採用しているサイトは全体の75%で最も多かったほか、確認のために全項目に回答が必要なサイトが54%にのぼり、多くのサイトでは健全な運営が行われていることが窺えた。

ところが、34%のサイトでは初期設定で回答不用となっていたり、12%のサイトでは一部回答が必要なものと実質的に解答が不要な状態が混在していたりしていたことが判明。これらの傾向を踏まえ研究グループは「何の回答もすることなく購入手続きに入れるサイトが3割以上にのぼることは、ネット販売における仕組みの形骸化が進んでいる」とまとめている。

制度の形骸化はこれまでの歴史を振り返れば、規制緩和の糸口になってきたことは明らか。制度の厳格な運用を目指すのではなく、仕組みが悪いとして規制を減らして、形骸化を常態化させる。既に規制緩和サイドは処方箋調剤の医薬品をインターネット販売させることを掲げており、こうした制度の形骸化をきっかけに、新たな規制緩和議論が起こることは時間の問題と言えそうだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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