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201.意味が伝わらないその言葉|薬剤師業界のウラガワ

201.意味が伝わらないその言葉|薬剤師業界のウラガワ

2016年07月26日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/07/26 07:00 icon_view 444view

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「もう表現として化石になっているし、古くから親しんでいる中高年でも、その意味について正確にわからないのではないか。はっきり言って陳腐な表現になっている」。一般用医薬品のドリンク剤やビタミン剤などに広く用いられている『滋養強壮』という表現が大きなターニングポイントを迎えそうだ。

一般用医薬品などを製造・発売するメーカーなどが参集する団体では現在、効能・効果の画一的な表現を見直すことを政府・厚労省に求めている。既に厚労省とは具体的な交渉に入っており、科学的なエビデンス調査や専門家の意見などを踏まえて今年度中に変更することを目標に掲げている。

背景には昨年からスタートした機能性表示食品制度がある。関係者によると「機能性表示食品の広告と一般用医薬品の広告を国民目線で比較したら、どちらがわかりやすい広告であるか。結果は前者のほうがわかりやすいという話もある」ことが大きいという。確かに機能性表示食品はメーカーの責任において、最終的な判断を消費者に投げている側面があるものの、身体のどこに、どのような影響があるのかわかりやすくなっている。商品単価は一般用医薬品よりも高額な傾向があり、「制度上、承認申請や品質維持管理に費用が掛かる医薬品のほうが市場では安くて、製造管理は薬ほど厳しくない食品のほうが単価は高い。どちらで商いをするかは言わずもがな」と前述の関係者は指摘する。

冒頭の発言を行ったのは某国会議員であり、後段の関係者らとも既に協議を重ねていることから、近く一般用医薬品の表現に大きくメスが入ることになりそうだ。

そもそも“滋養強壮”という表現の古さについて、これまで誰も指摘してこなかったあたりに、一般用医薬品がなおざりにされてきた証拠ではないだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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