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203.取り沙汰される個人被害の可能性

203.取り沙汰される個人被害の可能性

2016年08月09日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/08/09 07:00 icon_view 372view

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ストーカー対策はどうなっているのか――。先ほど行われた日本薬剤師会の会員総会において、このような質問が示された。ご存知の通り、薬剤師の6割が女性でパート従業員などの人数を考慮すれば、患者・利用者から見たとき、女性の割合はさらに高く見られているかも知れない。

さて、薬剤師会の会員総会における質問は、事前に地区・地域である程度検討が重ねられたうえで、事務局に提出する段取りとなっている。実際の質問に際しては、記載されている順番や書かれていない項目を質疑することも可能だ。前段の質問が行われたのは全国11ブロック最後のタイミングであり、既に重複した質問等を省いたことや、質問を行った発言者が女性であったことも踏まえて、一層の危機感を促す雰囲気を醸し出されていた。

この質問に対する薬剤師会執行部の回答は「特段持ち合わせていない」という趣旨で、女性目線では何とも不安を抱かずにはいられないものだった。現時点では、表立った事件・犯罪は発生していないものの、やはり現場にはリスク感が漂っていることは否めない。

ある中堅チェーンの代表は「かかりつけ薬剤師制度以前から、付きまといなどの迷惑行為を窺わせる困った利用者は少なからずいる」と打ち明ける。その会社では、閉店作業を一人では行わないことや、早い段階で警察・警備会社と協力して対応に臨んでいるという。

制度導入に際して“キャバクラの指名みたい”と揶揄されていたかかりつけ薬剤師制度は、軽口をたたけるような甘い状況ではないのかも知れない。

いずれにせよ、こういった制度で最初の被害を受けるのは立場の弱い方だ。かかりつけ薬剤師指導料の算定は重要であるが、まずは安全を確保することが大原則であることは言うまでもない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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