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206.改めてジワジワ効いてくる問題

206.改めてジワジワ効いてくる問題

2016年08月30日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/08/30 07:00 icon_view 446view

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かかりつけ薬剤師制度が稼働して半年が経過する。現場では細かな苦情・相談事例は挙がっているものの、懸念された“金額が上がることへのバッシング”は今のところ起きておらず、ひとまずスタートで躓くことはなさそうな様相を呈している。

患者のための薬局ビジョンを踏まえた「健康サポート薬局制度」も稼働目前に迫るなかで、門前薬局から地域薬局に移行する患者が増加しつつあるとの声も聞こえてくる。国が描いた理想的な患者・生活者と薬局・薬剤師の関係に、少しずつ歩を進めようとする歴史的転換期において、アノ問題が現場に影を落としているという。

長々と書いたが、「ポイント付与」は、遠くない将来において、大きな問題となる可能性がありそうだ。

先日行われた薬剤師会の会合で、地域薬剤師会の担当者(恐らく門前薬局勤務薬剤師)から、日薬幹部に対してこのような言葉が投げかけられた。

「厚労省のビジョンで門前から地域という道筋が示され、我々もそういう方向を目指して頑張ろうと心新たに取り組もうとしている。ところが、そんな志から真逆とも言えるポイントで誘引し、患者を獲得している店舗がある。しかも目の前で堂々と行われており、患者もそちらに流れている。法改正も含めてどうにかして欲しい」。

現状では療養担当規則でポイント付与は原則禁止されているが、実態は1%程度であれば“見て見ぬフリ”となっていることに会員の不満が爆発した格好だ。ところが、薬剤師会の回答は「療担で禁止となっている」の一点張りで、それ以降は答えに窮してしまった。それもそのはずで、現状では“お手上げ”となっているからだ。療担は突き詰めれば省令であり、厳格な制度運用のためには法的な立て付けを伴う法改正が必要になる。そんな事態に発展すれば、ポイント付与を実施している企業は裁判を起こし、結果的に法廷論争に持ち込まれることになる。ご存知の通り、一般薬のネット販売と同じ轍を踏むことが目に見えている。

着実に定着しつつあるポイント付与は、高額薬剤の登場で今後クレジット払いも増加することが見込まれる。このまま見て見ぬフリを貫くか、逆に薬剤師会もポイント付与を認めるか。ネット販売という失態を繰り返さないためにも、先手を打つ必要があるのではないだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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