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208.読む側にどういった印象を与えるか調査を

208.読む側にどういった印象を与えるか調査を

2016年09月13日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/09/13 07:00 icon_view 191view

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「避妊目的で使用しないで下さい」。

1行程度の文章であるが、しっかりと読むと不思議な印象を与える。それが排卵日チェック薬であれば、なおさらではないだろうか。

薬事食品衛生審議会安全対策部会で了承された一般黄体形成ホルモンキット。一般用医薬品の第1類として販売されることが決まった同製品であるが、この承認を巡る議論の中で、日本医師会から頑なに表示が求められた文章が冒頭の1行だった。

部会では、ほとんど議論されずに“出来レース”の承認を得たことになったが、諮問部会である医療機器・体外診断薬部会では、医師会委員が避妊目的で使用することに対して執拗なまでにこだわっていた。その姿勢は最大の恩恵を受ける消費者サイドからも疑問視されるほど、強硬なものだった。

当時のメモにはこのようなやり取りが残されている。

医師委員「現状の婦人科等における妊娠検査体制で円滑にことは進んでいる。排卵検査薬をOTC化にすることで、誤った使用法により望まない妊娠が起こる可能性がある。また販売する薬剤師は排卵のメカニズムを十分に学んでおらず、きちんと販売できると思えない」。

厚労省及び薬剤師委員「専門医と同等かと言われれば、不十分であるが何よりそういった検査キットを販売することで、医療機関への橋渡しとなる。適切な受診勧奨につなげる客観的ツールになる」。

消費者委員「欧米では既に同様の検査薬が販売されており、誤使用による望まない妊娠が続発しているとは聞いていない。夫婦共働きが当たり前になっている昨今、計画的に妊娠を考える夫婦にとっては非常に有効的だ。一方、避妊目的で使用しないことを強調し過ぎると、かえってそういった使用方法が広まる可能性がある」。

このほかにも医師委員から避妊目的で使用することへの懸念が繰り返し意見されていたことがメモ書きされている。

実際の販売に際しても避妊目的で使用しないことはチェックシートで繰り返し確認が求められ、率直な印象として“うんざりする”頻度と感じる。既にお忘れの方も多い“エパデール”と同じように、事実上の骨抜き製品となっていないことを祈るばかりだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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