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210.厚労省の二重規範

210.厚労省の二重規範

2016年09月27日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/09/27 07:00 icon_view 304view

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こんな相反する政策を同時に進めて現場を混乱させるようなことは止めて欲しい――。薬剤師会の幹部は厚労省のダブルスタンダードに憤りを示す。

それもそのはず。相反する2つの施策とは、「かかりつけ薬剤師・薬局の推進」と「敷地内薬局」であることは、言うまでもないだろう。かかりつけ薬剤師・薬局の推進は、保険調剤においても点数設定し、これまでの後発医薬品の使用促進や医薬分業と同じように点数による誘導を今春からスタートさせた。かかりつけ薬剤師指導料に関しては、大手チェーン薬局を中心に一定の件数が算定されており、当初は混乱も見られたものの、患者・利用者に大きな混乱を与えることもなく、円滑にスタートできたと言える状況にある。

一方の敷地内薬局については、規制改革会議による指摘を受け、公開ディスカッションなどでその議論が交わされた結果の出来事であり、厚労省が主体的に実施したものではないという見方もある。ところが、蓋を開けてみると完全に厚労省のダブルスタンダードが露呈した格好だ。敷地内薬局を誘致している病院の中には国立病院機構も含まれており、「端的に言えば、国立病院機構はイコールで国であり、イコールで厚労省ということ」と薬剤師会関係者は憤りを示す。

振り返ると、厚労大臣が「病院の前の景色を変える」と信じられない発言を述べ、今日のダブルスタンダードという結末を迎えた。このような現状について、前述の薬剤師会関係者は「建前は門前からかかりつけ、そして地域へと謳っているが、ホンネは門前から敷地内へ、そして施設内へ、ではないか」と自虐的に状況を俯瞰する。

医薬分業の進展が目標だった状況から、薬局・薬剤師機能の活用と医療費抑制へと政策機軸が移ったのは周知の通り。2つの施策を同時に進める厚労省は、一体どのような未来を想定しているのだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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