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211.浸透するか、ロコモティブシンドローム

211.浸透するか、ロコモティブシンドローム

2016年10月04日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/10/04 07:00 icon_view 208view

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高さ約40cmのイスから片足で立ち上がる、もしくは2歩幅÷身長から導き出される2ステップテストを行い、どちらかができなければロコモ度1(運動不足を注意しながら日常生活を送る)、両方できなければロコモ度2(ロコモが進行している状態で、何らかの不調が発現した際は整形外科医などに相談する)という簡易チェックをご存知だろうか。

いま、整形外科学会らが意欲的に普及に向けて動いているロコモティブシンドローム(以下ロコモ)。運動器症候群と言われ、運動機能が低下すると、そのまま介護に近づくことになり、結果的に医療費も増加することになるなど、医療・介護双方の観点からその防止の意味は大きい。2016年上半期現在、認知度は47.3%(整形外科学会ら調査)と一定の広がりを見せているものの、同学会によると「高齢者の症候であると考えている生活者が多い」ことが課題であるという。

ロコモは若いうちの運動習慣が強く影響するもので、骨の強度や筋肉がどのようについているかにより、進行度に大きな違いが生じる。端的に言えば、高齢者の状態ではあるものの、スタートは若年層から始まっているという訳だ。この辺りは他の疾患と同じ傾向であるが、特に整形外科学会らが懸念するのは「若年女性層の過度な痩せ信仰」であるという。学会関係者は「炭水化物を摂取しないことや、何が何でもスリムになることを極端に持てはやす傾向がこの数十年間続いている。最近は低年齢化しているし、十分な栄養を確保せずに運動習慣もなければ、ロコモは中年から発現する可能性も高まる」と言う。

実際にロコモ度1のチェックを自分で実行してみると、かなり厳しいことがわかる。「イスに手をかけながらでもいいので、スクワットするような運動習慣の啓発は、薬局の待合室からも広げていただければ」。

読者の方は、片足で高さ約40cmのイスから立ち上がることができるだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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