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213.その買収劇の意味は

213.その買収劇の意味は

2016年10月18日 (火) 07時00分配信 投稿日:16/10/18 07:00 icon_view 251view

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既に多くのメディアをはじめ、ソーシャル方面でも話題となっている日本調剤による合同会社水野の子会社化。時代の移り変わりや業界団体に失望したことなどが取り沙汰されているが、特に薬業界に長く携わってきた人たちほどそのインパクトは大きかったと言えよう。

合同会社水野は、水野薬局を運営しており、同薬局は日本薬剤師会の会長である山本信夫氏をはじめ、副会長の森昌平氏、常務理事であり中医協の薬剤師委員である安部好弘常務理事などの出身薬局。過去の人材も含めれば現在の薬局・薬剤師の方向性に極めて大きな影響を与えてきたことは想像に容易いだろう。薬業界の“実家”と言っても差支えないかも知れない。

また、売却先が日本調剤であったこともそのインパクトに拍車をかけた。薬剤師会関係者の中には「よりによって」との感想を漏らし、老舗の水野薬局が売却する相手として如何なものかという見方もある。ただ、日調は社長の報酬が高額で話題になるものの、その経営手腕は業界内でも際立っているのは事実。加えていえば、会社としては薬剤師会及び保険薬局協会に入会しておらず、スタンドアローンで立ち回っていることも異才を放っている(店舗単位では入会しているところもある)。聞くところによれば、早々に組織活動に見切りをつけたとのことで、水野薬局が売却の際に発表したコメントに“業界団体に失望した”と記されていることと奇妙な一致を見せているところでもある。

日本で最初の調剤薬局であることや、その誕生の逸話などは多くのメディアで紹介されているので、そちらを参考にしていただきたい。

何より個人的にはあるモノの行方が気になっている。それがインターネットサイト「http://drug.com」だ。世界中の薬業関係者が欲しがると思われるこの名称は、水野薬局が所持している。インターネットが黎明期の1994年に取得したもので、薬局としては世界初のものと言われている。さて、このアドレス。どのような影響を日調にもたらすものか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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