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245.高齢者委員は静かに会合の核心を突いた|薬剤師業界のウラガワ

245.高齢者委員は静かに会合の核心を突いた|薬剤師業界のウラガワ

2017年06月07日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/06/07 07:00 icon_view 145view

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私はこの20年間で病気になり、手術もしている。それに伴い体重も変化しているが、薬だけは同じ処方でずっと飲み続けている――。

先日厚労省は「高齢者医薬品適正使用検討会」を初めて開催し、高齢者における医薬品の服用について検討を始めた。事実上、高齢者が薬を飲むこと“そのもの”に関する抜本的な改革の緒に就いたと言える。

少子高齢化から、高齢社会へと社会問題の核心がスライドしているなか、「世界に先駆けて検討する価値は高い」と厚労省の鼻息は荒い。検討会は夏までに中間とりまとめを行うことのほか、必要に応じてワーキンググループなどを設けるなど、並々ならぬ決意で開催にこぎ着けた印象を打ち出した。

こうした厚労省の姿勢に触発されたのか、初会合では出席委員から忌憚のない意見が次々と示された。「医師も多剤併用・重複投薬について真剣に考えるべき」、「医師は『この患者は自分だけが診ている』と自問自答して欲しい」などなど、医師会委員の顔色を窺うこともなく、現状の高齢者医療に対する危機感が強調された。

そんな中、自身の経験をベースに話した高齢者団体委員の発言は強烈だった。冒頭のコメントに加えてこのような認識を述べた。

「生活のなかの運動量や食欲が低下している。病院に入院して手術しても25年間同じ薬を飲んでいる。ずっと飲み続けている体験から、巷で耳にする薬を減らすことなどは本当にあるのかと思う。また小児用という薬はあるが高齢者用という薬は存在しない。薬のたくさん処方されるので管理も不十分だ」。

実体験をベースにした訴えは強烈で、厚労省役人は襟を正して聞き入った。ときにはメモを取り、頷きながら委員を見つめる視線は、中医協などで嫌々メモを取るソレとは別物に見えた。

言葉遊びではなく、現場に即した高齢者医療へどのような立ち回りを見せるか。調剤報酬改定とは関係なく進むこの小さな会合に、薬剤師の方も注目していただきたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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