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246.機械からポンッと薬が出る|薬剤師業界のウラガワ

246.機械からポンッと薬が出る|薬剤師業界のウラガワ

2017年06月14日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/06/14 07:00 icon_view 432view

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これはどういう意味なのか。発言した本人以外ではその真意はわからないところであるが、なかなか面白い発言であるのは間違いない。

日本保険薬局協会の定時総会で、厚労省の鈴木康裕・保険局長はタイトルのようなコメントを発した。NPhA総会の特別講演で述べたものであるが、これはいわゆる箱出し調剤のことなのか、ピッキング作業の機械化を推進する意味なのか、憶測を呼ぶことになるだろう。

そもそもこの講演は妙な時間とタイミングだ。言わずもがな今年は診療報酬改定議論が行われる1年であると同時に、6年に一度の医療介護の同時改定。2025年から本格化する高齢社会に向けた実質的な“キックオフ改定”を前に、メインキャストの1人が関連団体を前に講演するのは珍しい。講演中の言葉尻を捉えられて中医協などで問いただされることも少なくないからだ。また役人は目立つことがNG。それは役人であり続けるための伝統的なスタイルと言え、できるだけ粛々と業務をこなす。ある政策について行政的にどうしても実施したい場合は、お抱え学識経験者を活用した検討会を立ち上げ、行政の意向に沿ったメンバーを揃えて、ある程度の結論に落着させるのが常套手段だ。

そんな世界の人間がこのような発言を述べた。「処方箋がコード化され、自動的に在庫管理機械から薬がポンッと出てくることもあり得るのではないか」。

試験的にスタートしている電子処方箋の在り方も手探りのなか、この発言は役人としては目立った内容だ。「薬剤師にとって対人業務がより一層重要になる」とその後に言葉を続けたあたりに真意は潜んでいる気がするが、それは本格化する調剤報酬改定で浮かんでくるかどうか定かではない。

本格化する高齢社会を前に人間ならではの仕事と機械が代行できる行為とは何か。以前から薬剤師会は「調剤とは一連の行為を示すもので、処方箋の受付から患者に手渡したあとも続く」と主張しているが、果たしてどこまで職能の盾とできるか。向こう10年は現場を左右すると言われる今改定。キックオフの笛は既に鳴らされている認識が必要だろう。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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