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250.リフィル処方箋を巡る動き(後編)|薬剤師業界のウラガワ

250.リフィル処方箋を巡る動き(後編)|薬剤師業界のウラガワ

2017年07月12日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/07/12 07:00 icon_view 271view

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薬剤師関係者はこの講演を聞いた後にこう呟いた。「この発言は厚労省からのアドバイスかも知れない」。

現在の医療業界を取り巻く環境は、AIなどの浸透で大きく変わる可能性があるのは周知の通り。これまでは医師など一部の医療職のみに許されていた診療の補助については、既にAIが進出しているほか、治療に近い領域においてもAIを活用する流れができつつある。

こうした状況になる中、厚労省課長は先ほど行われた薬局経営者の会合で、医師と比べて薬剤師はAIに対する関心が低いと言及し、そのうえでこのような例を話した。

「内視鏡検査では何万枚もの画像データを医師がスクリーニングすることよりも、ディープラーニングしたAIの方に分がある。実際に多くの医師はAIには敵わないと話している」。

このコメントのどこにリフィル処方箋へのヒントが盛り込まれているのか。ポイントは「検査確認は医師よりもAIの方が優れている」点と「多くの医師はそこを認めている」、そして「AIに関心が低い薬剤師」だ。

ここから先は少々、想像も踏まえて読んでいただきたい。

例えば、糖尿病患者の定期的な血液チェックを薬局で実施する。その際に測定された数値的評価は、当該患者のかかりつけ医療機関が認めた検査機器等に行わせ、疾病状況を把握して変化が無ければ処方をリフィルとし、検査を受けた薬局で調剤を実施。測定データは当該薬局と病院で共有する。

冒頭の発言をした関係者は、厚労省課長の講演についてこのような分析を寄せる。「検査機器を活用することで、医師・薬剤師のメンツも保つことができると言いたいのではないか」。

そもそも検査結果などを用いて生活習慣病の患者を管理する話しは珍しくない。しかし薬剤師会をはじめ、薬局・薬剤師の組織・団体などから、こうした取組みに関する積極的な発言・発表が行われていないことも事実。厚労省課長が繰り返し「薬剤師はAIへの関心が低い」と発言したウラには、課題解決に新技術を活用する積極性が薄いことへの不満だったのかも知れない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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