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252.フォーミュラリに込めた狙いは|薬剤師業界のウラガワ

252.フォーミュラリに込めた狙いは|薬剤師業界のウラガワ

2017年07月26日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/07/26 07:00 icon_view 231view

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あまりにも長い報告書の中にその言葉はポツンと出てきた。今後の薬局のあり方を見据えるうえで、重要な資料となる『「患者のための薬局ビジョン」実現のためのアクションプラン検討委員会』報告書で示されているこの言葉は、是非頭の片隅に置いていただきたい。

既にご存知の方もいるかも知れないが、行政資料などでは稀な表現となるこの『フォーミュラリ』とは、米国などでは実施している取組みで、「疾患の診断、予防、治療、健康増進に対して、医師をはじめとする薬剤師・他の医療職による臨床的な判断を表すために必要な、継続的にアップデートされる薬のリストと関連情報」と位置付けられている。

つまり、医薬品と関連する全ての情報を継続的に医療関係者が管理・把握・更新し続けるという取組みだ。フォーミュラリ導入の必要性について報告書では、「地域包括ケアシステムにおける薬局の役割」、「入退院を問わず継続的な薬剤情報の管理」、「処方医と薬剤師等の協働」、そして「経済的な視点も考慮した、最も有効で安全な薬物療法が行われる」ことを背景としており、将来的には有効な手法であると結んでいる。

残念ながら“診療”という文言が記されているため、諸外国と同じ内容を日本で実施することは、医師会の猛反発が想定されるため、本気で実施するには日本版フォーミュラリを策定することが求められると言えそうだ。

一方で、既に中医協で設置・検討が進められている「費用対効果評価専門部会」を象徴的に、医療費増大と高齢社会の到来により、医療に関するコスト面での議論が加速している。今回打ち出されたフォーミュラリに関しても、ミソは“経済的な視点を考慮しながらの最も有効で安全な薬物療法”という部分ではないだろうか。

薬局は後発医薬品の推進に多大な貢献をしたのは事実である一方、総合的な意味でコスト削減ではない部分も指摘されている。経済的な視点を薬局・薬剤師に求める――。それは古くから一般用医薬品をはじめとする生活衛生用品などの自費治療と、保険調剤という保険医療の二足の草鞋を履いてきた薬局という施設への期待感の表れ。医療とコストのバランスを考えて欲しい――そんなメッセージが含まれているのかも知れない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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