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253.背景が関係者の様々な憶測を呼ぶことに|薬剤師業界のウラガワ

253.背景が関係者の様々な憶測を呼ぶことに|薬剤師業界のウラガワ

2017年08月02日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/08/02 07:00 icon_view 340view

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院内処方に戻して業務過多だったのではという疑念が付きまとうのも致し方ないだろう。

新潟厚生連三条総合病院で、薬剤取り違え事故が発生し、患者が死亡したことが明るみになった。ご記憶の方もいると思うが、同病院は経営要素としての薬価差益に注目し、結果的に選択制と称して院内処方に回帰した施設だ。敷地内薬局への議論に辿るうえで、象徴的病院のひとつとしても知られている。

薬剤師会関係者は、事故が発生したことは極めて残念であり、亡くなった方のご家族にお悔やみ申し上げますとしたうえで、「客観的に見て、病院薬剤師の勤務・人数はどのような状況にあったのか疑念がもたれる」との見解を示す。

事故が発生した時点で同病院は院内処方を中心としていた。発覚した経緯について簡単に書くと、薬剤部が誤った薬剤を調剤し、患者が亡くなった後に薬剤師が残薬を確認したところ、重大な誤薬に気が付いたという。なお、病院はこの件について「事故調査委員会で調査中のため、コメントを差し控える」としている。

院内処方に切り替える際、薬剤部の人員を拡大させると同時に、機械化も加速させ1日平均350枚発行していた処方箋を戻すことに対応していたが、8年が経過したこのタイミングで重大な事案を発生させることに至った。

前述の薬剤師会関係者は「こうした薬剤の取り違えといったものは、多くの人を介せば防ぐことができるし、鑑査機器などでも発見できるのが一般的。どのような人員体制などであったのかも問題であるが、やはり医薬分業による処方箋発行には意味があるのだと改めて理解して欲しい」と呼びかける。

病院は患者が亡くなった背景と薬剤の取り違えの因果関係は不明としているが、やはり厳しい視線が向けられるのは致し方ないところだ。

約40年間にわたり、医薬分業が定着してきた。日本型分業という形態には様々な意見があるのは確かであるものの、患者の万が一を避けるための仕組みが最良であるのは言うまでもない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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