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257.言葉の印象が事の重大さを遠ざける?

257.言葉の印象が事の重大さを遠ざける?

2017年08月30日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/08/30 07:00 icon_view 345view

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「ポリファーマシー」。日本語訳では「重複投薬・多重投与(有害事象発生も含む?)」といったところが一般的であるが、個人的な感想として言葉の響きと和訳を比較すると、どうも違和感がある。

端的に言えば事の重大さと比べて言葉の印象が“軽い”のだ。特に言葉を軽くしている象徴的な部分が「ポリ」。どうしても「ポリ袋」や「ポリバケツ」などが連想されてしまう。医療従事者の方であれば、そのような事を思い浮かべるのは稀かも知れないが、例えば介護職の方や、在宅患者の残薬調整を行っている際、薬剤師が家族に何げなくポリファーマシーと言ったらどのような印象を受けるか一抹の不安を感じる。

釈迦に説法を承知で書くが、そもそも「ポリ」は化学体の「ポリマー」を示す言葉であり和訳としては「重合体~」だ。ポリバケツなどはポリマーを材料とする道具の接頭語として用いられる。従って「重複投薬・多重投与」の和訳として正しい(当たり前)。

さらに個人的に追い打ちをかけているのが「ファーマシー」だ。Googleに入力すれば「薬局・薬店」などを連想させる検索結果が続々と出てきて、ある程度検索すると「調剤」という意味を含んでいることが表示される。

現在、厚労省も「ポリファーマシー」という言葉を当たり前のように用いているものの、正確な日本語定義は示されていない(はず)。「重複投薬・多重投与」といった大まかなイメージで医療従事者の間で用いられているのが現状だ。

一般生活者と医療従事者における壁の中心は、言葉であるのは周知の通り。何気なく使った一言で患者が傷ついたり、信頼関係が崩れたりする話は珍しいことではない。残薬問題などでポリファーマシーという言葉が用いられることは今後も増加することだろう。ただ、その言葉の使い方に関しては、やはり医療従事者と一般生活者に向けては丁寧な使い分けをする必要があるのではないだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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