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薬剤師業界のウラガワ

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258.この表現に耳を疑った

258.この表現に耳を疑った

2017年09月06日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/09/06 07:00 icon_view 662view

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「薬局の薬剤師が、医療機関に対して密告をするようなことがあれば、医薬分業の根本が揺らぐ」。

いずれ会合の議事録は公開されると思うが、掲載されるとは思えないので、ココヤク読者の方は是非とも覚えておいて頂きたい発言を紹介する。

そもそも省庁における『部会』とは、検討会や委員会の上位に位置するものであり、部会での決定事項はイコールで法改正の原案にまでもっていけるほど重要なポジション。現在開催されている『医薬品医療機器等制度部会』は、医薬品に関する諸制度改正を議論した医薬品等制度改正検討部会など、現在の薬機法上で中心的な内容を検討した会合の後釜と言える存在だ。

要するに、今後の薬局・薬剤師の業務に直撃する重大な課題について検討することがミッションとなっている訳だ。

厚労省の肝いりで始まった会合の第2回でこのコメントは発せられた。厚労省が「医薬関係者の副作用報告ガイダンス骨子」の説明をすると、医師会委員が以下の文言に噛み付いた。

『薬局から副作用報告を行う場合、処方医療機関との連名も検討』。

この部分について、「検討ではなく、必ず連名にするべきだ。医療機関が知らないままに、薬局から一方的に副作用が報告される事態は想像ができないし、患者にも迷惑がかかる」などと主張。これに対して厚労省は、薬剤師が副作用報告に対する意識を高める意味も込められているとの趣旨の説明を加えると、さらにヒートアップ。「薬剤師が副作用を診断できるのか。薬剤師が医療機関に副作用を告げずに行政に報告するようなことになれば、医薬分業に影を落とす。言わば密告であり、チクリだ」。

結局、予定時間を超過する状況を考慮し、ガイダンス骨子の文言を修正することで決着。医師会の“ゴネ得”となった格好だ。

さまざまな会合に20年近く出席しているが、法に則って実施する報告を“チクリ”といった表現を用いたことに耳を疑った。チクリという言葉は、悪いことが発生しても仲間内で見て見ぬふりをして、その後嘘がバレてしまった際に裏切った相手に対して用いるものと覚えている。医師会委員がどのような意味で語ったのかは不明ながら、その場にいた者のメモとして公表に値する発言だったことは確かだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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