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260.いよいよ動き出した第二薬剤師会

260.いよいよ動き出した第二薬剤師会

2017年09月20日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/09/20 07:00 icon_view 759view

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責任が負える薬剤師を作る――。日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、勤務薬剤師の待遇や雇用環境などに対応する組織づくりに本格的に乗り出したことを発表した。

その背景にはリフィル処方箋への姿勢をはじめ、調剤業務の解釈などを巡って、薬剤師会との見解の相違がかつてないほどに広がってきたことに起因する。一般薬の制度改正については実質的にJACDSが主導を握ってきた経緯があり、薬剤師の常駐規定の見直しがきっかけとなるリスク区分を創設したり、人と施設の関係が化石のような状態だった薬種商を店舗販売業へと転換させたりするなど、かねてより薬剤師は必要最低限な配置となることを求めてきた。

これに対し薬剤師会は現体制になってから「薬剤師は不要と言っている団体とは話にならない」との姿勢を鮮明に打ち出し、膝をつき合わせた十分な話し合いは行われていない。

こうした薬剤師会のスタンスは支持されてきたが、調剤併設型の増加と処方箋の頭打ちに差し掛かってきたことも重なり、改めて話し合いの必要性が高まっているのは事実だ。門前薬局型医薬分業への批判が高まっているという社会的後押しも要因であると考えられ、地域包括ケアシステムの稼働や高齢者が買い物弱者になる今後の社会情勢を見据えると、門前という調剤専門業種が壁に当たるのは目に見えていることも大きい。

これまでも勤務薬剤師会設立の動きはあったものの、「門前薬局が中心となっていた薬剤師の就職動向などもあり、実質的に動けなかった」(ドラッグストア関係者)が、処方箋が門前以外にも広がりつつある現状を受け、組織活動をリスタートさせた格好だ。

勤務薬剤師会としては「調剤報酬をもらうという社会的道義とその責任」を強く意識した考えを提示しており、具体的な活動方針では「リフィル処方箋の導入、薬剤師1人当り40枚の見直し、調剤テクニシャンの検討」を掲げる。

さらに現状のスイッチOTC薬の議論に関しても日医の顔色を窺いすぎている状況にも苦言を呈すなど、調剤薬局への風当たりが強いにも関わらず調剤報酬に向けた活動に比重を置いている薬剤師会の動きに“ダメ出し”をしている。

一筋縄ではいかないのは目に見えているが、現状の薬剤師会に期待が持てないという勤務薬剤師の声は小さくない。来春の方針決定の際には、業界内外から注目を集めそうだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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