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262.ついに予防という言葉が登場

262.ついに予防という言葉が登場

2017年10月04日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/10/04 07:00 icon_view 327view

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「医薬部外品だから効くんだ~」。思わずその声が聞こえた方向に振り返ってしまった薬剤師の方もいたのではないだろうか。武田コンシューマーヘルスケア株式会社のアリナミンVのテレビCMで、桐谷健太さんがポーズを取りながらキメ台詞を放っているこのシーン、単なる演出ではなく、業界からの結構重要なメッセージが込められている。

あまり業界メディアで騒がれていないが、医薬部外品のうちドリンク剤などビタミン含有保険剤に関連して、エポックメーキングな変更が行われた。業界団体のトップは手放しで喜んだという変更点は、効能・効果に「疲労の回復・予防」などの表記が認められたのだ。これまでは「滋養強壮」としてひとくくりにされていた部分について、かなり一般生活者にもわかりやすい表記に再編した格好だ。

要するに表現の規制緩和が実施されたものであるが、そもそも薬系国会議員から「滋養強壮は言葉として化石になっている」と以前から指摘されており、その表現の見直しにはもっと早くから着手してもおかしくなかった。

後押しになったのは機能性表示食品制度の開始だ。企業の責任とは言え、一定の条件をクリアできれば、かなり踏み込んでいるように捉えられるフレーズが使え、一般生活者視点では滋養強壮よりはるかにわかりやすい。部外品の多くは元・医薬品であり承認基準の厳しさを考えれば、製品能力と評判に“逆転現象”が起こっていた。

今回の表現見直しは、これに対応するものであり、もともとエビデンスがしっかりある製品を正しく訴求できる体制になったという。一部ドリンクに続いて、現在はビタミン主薬製剤や外用消炎鎮痛剤などでも同様の見直しを厚労省と検討しているという。

何より業界関係者が最も驚いたのは「予防」という言葉を部外品で認めたことだ。言うなれば国は本腰を入れたセルフメディケーションの推進に乗り出した表れだ。

これまで薬剤師を巡っての規制緩和は向かい風となる傾向が多いが、こうした小さな変化も見逃さずに状況変化を捉えていきたいところだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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