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263.とどまること知らない調剤薬局の不祥事

263.とどまること知らない調剤薬局の不祥事

2017年10月11日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/10/11 07:00 icon_view 693view

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既に多くの業界メディア、さらには一般紙などでも掲載されているので、ご存知の方は多いだろう。医薬品流通ネットワーク・調剤薬局などを展開するメディカルシステムネットワークの連結子会社である『シー・アール・メディカル(本社・愛知県)』は、処方箋の「不適切な取扱いを行っていた」ことを公表した。

事の概要を簡単に書くと、同社の元・取締役は従業員やその家族が要望する医薬品をとりまとめたうえで、関係のある医師に処方箋を発行することを依頼。シー・アール・メディカルの薬局で当該処方箋を調剤し、要望した従業員やその家族に渡していたものだ。元・取締役は1年間にわたって行為を行っており、一連の行為に関する保険請求を実施していたことも判明している。不正の中心的な役割を担っていた元・取締役に対しては、「既に社内処分を行った」とメディカルシステムネットワークは発表している。

調剤報酬における集中率の操作についても疑惑が持たれており、メディカシステムネットワーク、シー・アール・メディカルともに操作は否定しているが、不正開始時期を考慮すると、そういった視線は避けられない様相を呈している。

事件についてため息交じりに薬剤師会幹部が語る。「怒りとか悲しみではなく、『この人たちは何なんだ』という虚しさに近い感覚だ。一生懸命現場で頑張っている薬剤師の方たちと同じ業界、同じ目線で見られることが耐えられない。もちろん、改定にも悪影響がある」。

何より気に入らないというのが「社内処分を行ったとしているが、どのようなものなのかわからない。調剤薬局においては近年不祥事が続発しているが、ほとんどが『社内処分を行った』で中身は非公表。確かに個人の処分であるから公表しにくいかも知れないが、当該薬局には患者が通っているし、薬剤師の医療人として責任を考えると『社内処分を行った』では済まされないだろう」と憤る。

今回の問題は不正を主導した元・取締役もさることながら、1年も処方箋を発行し続けた医師にも相当の責任があることは言うまでもない。モノからヒトへの業務転換が求められているなか、調剤報酬を巡る風向きは、向かい風のままだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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