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271.ポリファーマシー解消にはほど遠い実態

271.ポリファーマシー解消にはほど遠い実態

markNew 2017年12月06日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/12/06 07:00 icon_view 285view

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記者個人として愕然とした。現状の危機感とはかけ離れた考えを持っている人がいるということを、改めて書かせていただきたい。先ほど行われた厚労省の「高齢者医薬品適正使用検討会」で信じられないような発言が飛び出した。

高齢者特有のポリファーマシー問題について、会合では盛んな意見交換が行われ、次回日程を決めるようなタイミングで、ある委員が突如としてこんなことを言い始めた。会合には直接関係ないが、と前置きしたうえで「ある病院では残薬調整の加算をしたうえで、患者が希望するのであれば、当該病院から近隣のクリニックに依頼文書を書き、そこで病院で削減された医薬品を再度処方してもらうという事例が報告されている。それを近隣の薬局で調剤してもらい、結果的に患者の手元にある医薬品の数は減らずに、医療関係者だけが算定で利益を得るような手法が出回っている」と発言したのだ。

これは現場で偶発的に行われたものではなく、「聞くところによると、残薬調整に対する関係者セミナーといった講演会を開き、別の意味での『ポリファーマシー対策』を講じている」と付け加え、事の悪質さを強調した。

会合には関係ない話とは言え、出席した関係者は一様に驚きの声をあげた。既に一部メディアではニュースとして取り上げられており、今後の行く末が懸念される。

この話を聞いた薬剤師会関係者は憤慨した。「確かにルールに則った行為かも知れないが、やっている中身は詐欺と言われても仕方ないものであり、付け替え請求などと同じで悪質極まりない」と語気を強める。

実際の医療現場においては薬を欲しがる患者層がいることも事実だ。薬が減らされることの心理的抵抗感を医師に訴え、どうしても薬を処方して欲しいときの裏技なのかも知れない。事実、発言した委員も詳細を明らかにしなかったように、なぜ高齢者の検討会で公表したのか疑問は残る。

12月下旬に次回会合が開催されるとき、厚労省はどのように処理するかにも注目が集まるだろう。ポリファーマシーの必要性は言わずもがな。ところが、それを阻む思惑は、意外なところにも潜んでいるのかも知れない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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