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274.敷地内薬局はどこまで広がるか

274.敷地内薬局はどこまで広がるか

2017年12月27日 (水) 07時00分配信 投稿日:17/12/27 07:00 icon_view 269view

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「これほど節操がないとは予想だにしなかった」。

既に毎週のように全国各地で開設されている敷地内薬局。薬剤師会が10月時点で把握した状況によると、敷地内薬局が計画される地域は、22都道府県40カ所程度にのぼるという。さらに新年度に向けて計画は増加しており、チェーン調剤薬局のトップなどが予測した「業態ではなく状態」という見立ては外れ、着実に業態として広がっている模様だ。

敷地内薬局に対して厳しい点数設定となることが明らかになっているものの、焼け石に水のようだ。ある敷地内薬局の事例に関与した薬局企業トップに話を聞くと「ほとんどの処方箋を獲得できることが強すぎる。当たり前だけど。一度やったらやめられない。何もしなくても処方箋が次々と持ち込まれる様は、これまでの門前とは別の世界」とまで語り、いくら点数設定が少なくなろうが、関係ないとまで言い放つ。

敷地内薬局を誘致している病院の中には国立・公立病院などもあり、「かかりつけ薬局・薬剤師を設計した厚労省管轄とは思えない所業。文科省系の病院も同様にあり、薬学教育6年制を担当していることを考えるとダブルスタンダードどころではなく、何を信じていいのかわからないほど」と薬剤師会の首脳級が語るなど、事態は従前の予測よりもはるかに悪い方向へと流れている。

「反対や不快感を示すだけでなく、もう次の一手としてひとつの業態として認めたほうが現実的ではないか」。薬剤師会の記者会見で記者から提案を受けた際、薬剤師会会長は言葉を失った。患者の利便性が規制緩和の原点であったが、蓋を開けてみれば病院側の都合が最優先であるという本音が見えた敷地内薬局。ギリシャ神話のパンドラの箱は、開けてはいけない箱を開け、あらゆる災難が噴き出たため慌てて閉めようとしたら、災難に閉じ込められた希望が最後に出てきたという話であるが、敷地内薬局はどのような状況を迎えることになるだろうか。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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