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276.調剤一人負けへの筋道

276.調剤一人負けへの筋道

2018年01月10日 (水) 07時00分配信 投稿日:18/01/10 07:00 icon_view 668view

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「まるで調剤を叩けば組織内でのポイント加算でもあるかのような姿勢」。

本稿が出るころには改定率が決定していると思うが、ここ数年は調剤報酬を巡る風向きは一向に改善しない。薬局・薬剤師の交渉人となっている日薬は、与党をはじめ内閣の主要人物に陳情活動を積極的に行っているが、「要望は理解できるがなかなか厳しい」と異口同音に厳しい認識を寄せる。

そもそも、今回の改定は財源が十分に確保できないため風当たりがこれまで以上に強まることが想定された。消費増税を先送りすることを決定した際、「同時改定が控えているなか、この決定は不味い」と複数の薬剤師会関係者が並々ならぬ危機感を抱いていたことからもうかがえる。

事実、現在行われている改定議論を俯瞰すると、「身内から出血することも仕方なし」と薬剤師会トップが会見で吐露したように防戦一方だ。6年に一度の同時改定という極めて重要な年であるが、早くも調剤1人負けの様相を呈している。かかりつけ機能への配分は一定程度行われる模様だが、その他の内容についてはどこまで絞られるか見通しは悪い。何より風向きを厳しいものにしているのは、前段のコメントにもある通り、いわゆる大手調剤チェーンで発生した不正請求で“これだけ儲かっているのだから構わない”といった火事場泥棒的な発想で議論が進められているような印象すら抱く。

象徴的だったのは調剤報酬に関する個別項目が提示された12月8日の中医協で、これまで医科・歯科・調剤の配分は概ね同じ配分(1対1対0.3)を維持していたものについて、「固定する必要はない」と医師会が切り込んだほか、一般用医薬品などを販売する薬局を「医療提供施設から切り出してはどうか」など、過剰と言える提案が次々と示された。冒頭の発言はこの日の発言を聞いた薬剤師会関係者によるもので、中医協では同じ診療側として席についているものとは思えない辛辣な言葉が次々と述べられた。

もちろん、支払い側からも手厳しい指摘が述べられているが、身内からの追い打ちは中医協での孤立感を高めている。前厚労大臣が発言した「病院の前の景色を変える」が、いよいよ本格化してくる気配が漂っている。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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