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280.新年賀詞交歓会を前にまさかのひと言

280.新年賀詞交歓会を前にまさかのひと言

2018年02月07日 (水) 07時00分配信 投稿日:18/02/07 07:00 icon_view 221view

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「思わず笑ってしまったよ。こんなこと言わなくてもいいのにね」。薬剤師会関係者が苦笑いを浮かべた一言が、同会の新年賀詞交歓会前に起こった。

毎年1月は製薬企業や関係団体、職能組織などが毎日のように新年会を開催する。1月中旬はまさにピークを迎え、出席する側もどことなく同じようなメンツであり“今日もご苦労様です”といったアイコンタクトをとることも珍しくない。

そんな中、薬剤師会の新年賀詞交歓会を前に執行部のひとりがこのようなことを口走った。「担当者として開宴前とは言え、アルコールを提供しないのはおかしい。そう思い、入場者には入口でアルコールを含めたドリンク提供をしている」と話したうえでこう続けた。

「飲んでもいいけど酔っぱらうな」。

過去のコラムで紹介させていただいたが、薬剤師はパーティの席上でのマナー違反が甚だしい。薬剤師会の学術大会懇親会において、壇上にあがった会長が会員に向かって「黙れ」と声を荒げたこともある。それも一昨年、昨年と2年連続。理由は会長が壇上に上がっているにもかかわらず、参加者が談笑を続けたもので、世界的なゲストを招いた前に会長が恥をかいた。

学術大会のレセプションといった対外的なパーティではなく、仲間内の新年会で「酒は飲んでものまれるな」と言うのは、不祥事回避の表れなのか、マナー違反に耐えきれないという意思表明か。

冒頭の発言をした関係者はこう続ける。「医薬分業の急成長で薬局のオーナーはある程度の資産を得るような立場になった。しかし、中身は“くすり屋のおとっつあん”ということでしょう」と語る。その一方で「これまでは薬剤師会もそれでも良いとしてきた経緯がある。会員の精神的な部分に対する意見があるのはごもっともだが、それだけ急成長した業界という認識が自らに足りないことはダメだろう」と現場の意見を代弁する。

確かに過去の学術大会の行為は褒められるものではないが、お酒を提供しておいて静かにしろというのは矛盾があるのではないか。薬剤師が酒の席でのマナーを問われる。『酒は百薬の長』という言葉あるのは皮肉だ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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