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薬剤師業界のウラガワ

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294.騒動の行方は。

294.騒動の行方は。

markNew 2018年05月16日 (水) 07時00分配信 投稿日:18/05/16 07:00 icon_view 394view

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「正直、このような報道が出てビックリした。驚きを隠せない」。

本稿が掲載される頃には既に裁判沙汰まで発展しているかも知れない。それが薬剤師連盟の会長、幹事長のハラスメント・スキャンダルだ。

一部業界メディアのスクープで明るみに出たこの問題。ざっくりと状況説明すると、日本薬剤師会の政治組織である日本薬剤師政治連盟の山本信夫会長と岩本研幹事長から、ハラスメント行為を受けたとする日薬連の元女性幹部が、内容証明郵便を相手方に送ったというものだ。

どのような状態であれ、ハラスメントを受けた側が精神的苦痛を感じ、相手の人間性を疑うようになれば職務に重大な影響を及ぼすことは、昨今のハラスメント問題をご覧いただければお分かりいただけると思う。聞くところによると、セクハラ行為としては元女性幹部に卑猥な言動をぶつけ、パワハラは幹部としての処遇に及んだという。

何より問題と感じたのは、冒頭のコメントに象徴される関係者の感度だ。率直な感想として事の重大さが伝わっていないのではないかと思う。1年半後に行われる予定の参議院選挙に向け、日薬連は女性候補者を擁立している。その旗振り役である幹事長、船長である会長がハラスメント問題を報じられれば、候補者にとって致命傷となることは想像に容易い。

さらに現政権に対する報道へのあり方を俯瞰すれば、与党候補として立候補した際、週刊誌等の格好のネタになり、想像以上に火の粉が燃え広がることもあり得る。そのような状況を招けば、薬剤師連盟という組織そのものが、与党から見捨てられる事態を迎えても驚かない。

既に女性側は裁判に向けた準備に着手しており、ステージが法廷に移るか注目が集まる。周知の通り薬剤師の7割近くは女性。職能を代表する組織が、ハラスメント問題を抱えたままに“清き一票”を求める姿勢が良いのかどうか。男性で固められた執行部を眺めると、率直に厳しいと思わざるを得ない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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