運営からのお知らせ

新着記事・レポート

カテゴリーを選択

薬剤師業界のウラガワ

<<前の記事へ

次の記事へ>>

300.たった3万人という衝撃

300.たった3万人という衝撃

2018年06月27日 (水) 07時00分配信 投稿日:18/06/27 07:00 icon_view 330view

お気に入りに登録

お気に入りに登録

icon_view 330view

必要性のない税制を浸透させる時間を待つほど今の財務省に余裕はない。この状況について、各ステークホルダーはどのような印象を抱いているのか。

国税庁は2017年度の確定申告の状況で、セルフメディケーション税制の申請者が約2万6000人であることを発表した。事前の予測では約3万人という予測もあったなか、実際の申請者はそれよりも少な目の届出となった格好だ。

制度が決まってから約2年間、関係団体は新制度の周知に奔走していたが、如何せん対象製品がわかりにくく、また実際の販売店のスタッフに購入者が話を聞いても、十分に理解しないまま曖昧な情報を提供するといった話が後を絶たなかった。端的に言えば新税制はいきなり躓いてしまった。

主導的な役割を担ったOTC医薬品協会は、認知率が6割を超えていることに対して一定の手応えを示しているが、制度申し込み人数が3万人を切るという状況を予測できたとは思えない。

ある一般用医薬品メーカーの首脳は、そもそも名称と対象製品にギャップがあり過ぎると指摘する。「セルフメディケーションという言葉の認知率もまだまだという状況の中、なぜスイッチ品目を中心とした制度を設計したのか。セルフメディケーションは軽医療であり、自分の不調をOTC薬などの選択でケアしていく考え。つまり、スイッチ製品を使用するかどうかは一切関係ない。こんな制度設計にするのであれば、スイッチOTC減税にした方がまだわかりやすかった」と皮肉を込める。

5月上旬現在で、対象品目数は約1700品目。今後も対象製品の拡大に向け、業界は努力を続けるとしているが、どこまで拡大できるかによって将来が決まると言っても過言ではない。

セルメ税制は5年の期限を設けた制度だ。この5年間で税制効果が薄いと財務省で判断されれば制度終了も視野に入る。要するに残された時間はほとんどないのだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

Good1

コメントする

コメントする

コメント

回答:0件

記事・レポート(1400件)

show

2018.07.18 new 303.ジワリと厚労省に迫る“お隣さん”からの切り… 【薬剤師業界のウラガワ】

2018.07.11 302.東南アジアからの訪日観光客への関心を 【薬剤師業界のウラガワ】

2018.07.05 101.薬剤師と責任 【世塵・風塵】

2018.07.04 301.薬剤師としてフェイクニュースへのアンテナを 【薬剤師業界のウラガワ】

2018.06.27 300.たった3万人という衝撃 【薬剤師業界のウラガワ】

もっと見る

業界ニュース(20814件)

show

アンケート

show
ただいま、募集中のアンケートはありません。

もっと見る

セミナー情報(11件)

show

ブログ(5377件)

show

求人情報

show

よく見られている
新着記事・レポートランキング 集計期間:07月16日~07月23日

もっと見る

よく見られている
薬剤師のQ&Aランキング 集計期間:07月16日~07月23日

もっと見る