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303.ジワリと厚労省に迫る“お隣さん”からの切り込み

303.ジワリと厚労省に迫る“お隣さん”からの切り込み

2018年07月18日 (水) 07時00分配信 投稿日:18/07/18 07:00 icon_view 321view

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経産省のグレーゾーン解消制度から、再び興味深い判定が示された。今後の運用方法次第で、幅広い活用も視野に入りそうな内容で、是非ともこの事例は覚えて頂きたい。

今回、シロの判定が示されたのは薬局におけるピックアップターミナルの設置だ。

ざっくり説明すると、ピックアップターミナルとは、薬局の調剤室などと直結するスペース(ボックス)のことで、薬剤師が問題ないと判断した場合に限って、調剤された医薬品をピックアップターミナルに設置し、営業時間外でも当該医薬品を患者が引き取ることができるものだ。

具体的な活用事例の想定では、薬局の営業時間外に薬剤の受け渡しが可能となるため、会社員が昼休みに診察を受け、薬局で各種確認や服薬指導を受け、会社帰りに医薬品のみをピックアップターミナルから取り出す。例え薬局の営業時間外であっても、当該薬局から直接対象患者に医薬品を提供できるため、患者の利便性が向上することに期待が寄せられている。

この話を耳にしたある薬局経営者は分割調剤にも適用できる可能性を指摘する。「慢性疾患であれば、こうしたピックアップターミナルは一層効率良く稼働する。どのような方式か詳細はわからないが、郵送などよりも患者本人へ確実に提供できるので、活用法としての幅は広いかも知れない」との考えを寄せる。

経産省はあくまでもグレーゾーン解消制度における問い合わせであり、今後の具体的な内容については厚労省の事務連絡等になるという。ただ、先にも服薬指導と医薬品の提供を切り分けたグレーゾーン解消制度が示されたばかりで、着実に“ヒトとモノ”の切り分けが経産省からの指摘により明確になっていることも事実だ。

霞が関における経産省と厚労省は道を一本挟んだ場所に位置している。言うなればお隣さんである。規制改革は政府や議員を相手にした“空中戦”だけではなく、意外な横やりも警戒しないといけなさそうだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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