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305.オンライン服薬指導は待ったなし

305.オンライン服薬指導は待ったなし

2018年08月01日 (水) 07時00分配信 投稿日:18/08/01 07:00 icon_view 164view

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政府の規制改革推進会議が第3次答申を公表した。懸念された通り、オンライン服薬指導が強力な姿勢で盛り込まれ、いよいよその本格的な導入の足音が聞こえてきた。残念ながら薬剤師会はこの問題については、完全に出遅れたといっても過言ではない。

規制改革推進会議からこの問題が提示された当初から、薬剤師会の反応は鈍かった。その理由に「あくまでもオンライン診療に付随するものであり、薬剤師単独でどうにかできるものではない」と執行部が記者会見で語るなど、実証実験などを経たうえで、薬局には数年先の出来事だろうという受け止めを示していた。

それもそのはず。5年前に制定した改正薬事法において、医療用医薬品のネット販売を防止するため法律に『対面の原則』を盛り込んだからだ。法令は朝改暮変という訳にはいかないことを見越していた部分があった。

ところが公開ディスカッションをきっかけに、この潮目は一気に変わった。最も強烈な風向きを呼んだのは被災地からの報告だ。福島県南相馬市では、医師がオンライン診療を行っているが、薬を届ける薬剤師が不足していることを報告。なんとか訪問薬剤師が医薬品を届けている現状などが紹介され、『医がOKで薬がNG』という構図を極めてわかりやすく提示したのだ。

効果は抜群だった。

規制改革推進会議の民間議員は、被災地での苦労に相次いで援護射撃。政府の「骨太の方針」に盛り込むためのニーズとして、この上ないものだった。ディスカッションの席上、薬剤師会の担当者が「被災地の特例状況を全国に落とし込むべきではない」とコメントしたことも返って火に油を注ぐ結果となり、民間議員の猛反発を呼ぶ結果となった。

冷静に物事を捉えれば、薬剤師が正しく関与する体制を生むことが薬剤師会のミッションであったはずだ。現時点の構図はOTC薬のネット販売議論に非常に似ている。全体を守りたいが故に、舵取りを誤った結果、9割がネット販売可能になるという惨憺たる結末を招くことになった。

オンライン服薬指導の議論は極めて風向きが悪い。もしかすると、対面の原則は朝改暮変になるかもしれない。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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